...併し故郷に永住するために全力を盡すことは彼の焦眉の問題でなければならなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...自分等はいよいよ首里に永住するようになっても折り折り祖先の墳墓に参詣したのであります...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...そこに永住する決意をしたのである...
上村松園 「孟母断機」
...火星に永住することとなった...
海野十三 「火星探険」
...こゝに永住するだけの設備をしようか...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...この地に永住するつもりもないのだ」「では...
中里介山 「大菩薩峠」
...マリヤンの予期していたように彼の地に永住することはなくなった訳だ...
中島敦 「環礁」
...マリヤンの豫期してゐたやうに彼の地に永住することはなくなつた譯だ...
中島敦 「環礁」
...後にその名主をたよつて僕の村へ永住することになつた岡本といふのがある...
長塚節 「竹の里人〔一〕」
...一家打ち連れて東京に永住することとなりしは明治二十四年の十月なりき...
福田英子 「妾の半生涯」
...けだし畜生で回教の楽土に永住するを得たるものこの犬のほかに九あり...
南方熊楠 「十二支考」
...永年の夢として抱いているリオ・デジャネイロ市へ永住するための資金を稼ごうとして...
宮本百合子 「音楽の民族性と諷刺」
...自分だけは不安なく玉の台(うてな)に永住することのできるようにきめてしまうことは不可能な人生であるなどと薫は考えるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...兄は布川に永住する気は最初からなく...
柳田国男 「故郷七十年」
...同地に家族が永住することになってしまった...
柳田国男 「故郷七十年」
...私の長兄が偶然にも下総に永住するようになったのも...
柳田国男 「故郷七十年」
...墓場に永住することになるわけである...
山之口貘 「私の青年時代」
...「領内に永住する」ことの二つのお沙汰があった...
山本周五郎 「初蕾」
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