...どうせ地球人はもう永いことはないのだから...
海野十三 「火星兵団」
...かなり永い間そう思っていたのです...
太宰治 「人間失格」
...隨分永い祭だつた...
田畑修一郎 「盆踊り」
...それから永い年月が経った...
寺田寅彦 「埋もれた漱石伝記資料」
...それはとにかく、日本が大陸から千切れて島国になっても、船というものを造ることに成効した人間は、永い間に、何遍となくそうして色々な方面から日本の国に渡って来たであろう...
寺田寅彦 「短歌の詩形」
...最早(もは)や二歳の児がある程の永い結婚生活は...
西尾正 「陳情書」
......
波立一 「赤い腕章」
...永いことじぃっと座(すわ)っていました...
宮沢賢治 「気のいい火山弾」
...永い眠りから醒まされて...
宮本百合子 「毛の指環」
...その間は非常に永いようにも又短いようにも思われるほど...
室生犀星 「みずうみ」
...思いかえせば永いことながら...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...昔の人は気が永いからそれを際限もなく待っていたのかと思う...
柳田国男 「海上の道」
...永い歳月に亙(わた)ってただ生死を是(これ)に托している人たちだけが...
柳田国男 「海上の道」
...永い間閑枝の胸に抱かれてきた未知の男の姿が...
山本禾太郎 「仙人掌の花」
...さて、頭のなかをいっぱいにして家へ帰って来ると、部屋のランプを消しておいて、眠る前に永い間、それらの影像(すがた)を一つ一つ数え挙げるのが楽しみだ...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...そして永い間、帰って来なかった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...山蕗の葉で傍えの清水を掬んで咽喉をうるおしながら永い時間をかけて...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...永い間信長に接していた関係上...
和辻哲郎 「鎖国」
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