...さっそく二階へ駆け上って船長が永い間寝泊りしていた小さな室へ入った...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...すなわち永い間新聞社の踏台に使われていた訳である...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...(注・この遺書は昭和二十二年八月二十九日付となっている)鶴巻夫妻宛太宰と富栄連名の遺書永いあいだ...
太宰治・山崎富栄 「雨の玉川心中」
...永い間……一つの大きな悲惨の...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...娘の永い言葉によってようやくごく微かに甦った智能...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...永い日もとっぷり暮れた森上さして...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...永い年月の間に次第に統一せられ単純化せられた結果ではあるまいかと考えられるのである...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...お母さんの永い間の一念を果した...
火野葦平 「花と龍」
...それから永い時代を経て...
本庄陸男 「石狩川」
...我家の者も信じてゐたあの博物学者になるといふ永い間の望みをわけもなく棄てゝ...
牧野信一 「趣味に関して」
...樽野は永い間の昼夜の転換が何の努力もなしに自然と治つて此頃は毎朝五時に眼を醒した...
牧野信一 「籔のほとり」
...もう永いことはない...
三好十郎 「冒した者」
...永いことそのパンを見ていた...
三好十郎 「肌の匂い」
...それに鈴木さんはこれから學校生活が永いんだし...
室生犀星 「巷の子」
...母様もこの分だと永いことはあるまいよ」母は気力のない声でこう云うと大儀そうに紀久子の手をかりて横になった...
矢田津世子 「父」
...子供でなければそのような気の永い見物は出来ないと思う...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...私がまあ横瀬夜雨氏を訪ねたいと思っていたのは何という永い間の宿望だったろう...
若杉鳥子 「旧師の家」
...釈迦は彼以前の永い間にインドの社会に固定した四姓制度を内面的に打破しようとしたのみならず...
和辻哲郎 「孔子」
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