...病身の氷屋の女房が岡持を持ち...
石川啄木 「心の姿の研究」
...夏になれば氷屋の店も張られた...
石川啄木 「赤痢」
...ちよツとした坂の、水で掘り崩れて大きな杉や檜の木の根が現はれてゐるのを登ると、氷屋がある...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...氷でも飲もうか」「歩きましょうよ」氷屋には人がいるから話ができない...
高見順 「いやな感じ」
...坂のあがり口の冬は「おでん屋」になる氷屋の一家は...
田中貢太郎 「変災序記」
...氷や菜葉や郵便や・氷屋ができて夾竹桃の赤や白や・落ちてきて米つく音の水がながれる・近道のいちはやく山萩の花・水は岩からお盆のそうめん冷やしてある行乞雑感(一)八月十一日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...氷屋をするくらいならば……とも思った...
徳田秋声 「足迹」
...氷屋(アイス・マン)がいて...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...左様(さう)かと思ふと新らしい氷屋で書生が洋盃(コツプ)を手(て)にして...
夏目漱石 「それから」
...夏には氷屋になった...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...書肆の横丁にある氷屋にはいつた...
林芙美子 「愛する人達」
...氷屋のすだれの如き...
林芙美子 「愛する人達」
...――お母さんは雑色(ぞうしき)で氷屋をしていたが...
林芙美子 「新版 放浪記」
...お母さんは雑色で氷屋をしていたが...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...夏は檢査場の氷屋が手傳ひして...
樋口一葉 「たけくらべ」
...これはたいていの氷屋に...
古川緑波 「氷屋ぞめき」
...氷屋だのの看板を出した掘立小屋が一塊りに立っている...
堀辰雄 「晩夏」
...近頃小さな氷屋を始めて...
三島霜川 「昔の女」
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