...私は復死んだ様な氷屋の旗(フラフ)を見た...
石川啄木 「氷屋の旗」
...病身の氷屋の女房が岡持を持ち...
石川啄木 「心の姿の研究」
...』『谷蔵とはお前は何時頃から知り合ひになつたのだね?』『十年前に氷屋をして居りました時に知りました...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...氷でも飲もうか」「歩きましょうよ」氷屋には人がいるから話ができない...
高見順 「いやな感じ」
...それは義直の家の隣になつた氷屋であつた...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...氷屋の店では、赤い腰巻をした田舎娘(ゐなかむすめ)が二三人腰をかけて、氷水を匙(さじ)ですくつて飲んでゐた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...氷屋の暖簾(のれん)が涼しそうに夕風に靡(なび)く...
田山花袋 「蒲団」
...いっそ誰にでも出来る氷屋でも出せアいいに...
徳田秋声 「足迹」
...氷屋をするくらいならば……とも思った...
徳田秋声 「足迹」
...少し遠くの氷屋へ行きかけたが...
豊島与志雄 「変な男」
...氷屋(アイス・マン)がいて...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...そうかと思うと新らしい氷屋で書生が洋盃(コップ)を手にして...
夏目漱石 「それから」
...氷屋のすだれの如き...
林芙美子 「愛する人達」
...夏(なつ)は檢査塲(けんさば)の氷屋(こほりや)が手傳(てつだ)ひして...
樋口一葉 「たけくらべ」
...大阪の氷屋と東京のと...
古川緑波 「氷屋ぞめき」
...氷屋だのの看板を出した掘立小屋が一塊りに立っている...
堀辰雄 「晩夏」
...湖の向ふに見える小舍は氷屋(ひや)でございますよ...
横光利一 「榛名」
...あの向ふの氷屋(ひや)のところでありました...
横光利一 「榛名」
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