...字義をもって論ずると月下氷人でない...
泉鏡花 「婦系図」
......
伊良子清白 「孔雀船」
...そして海底大陸とわが人類との間をむすぶ月下氷人(げっかひょうじん)のような役割さええんじていたのだ...
海野十三 「海底大陸」
...この俺が今日は二組の恋人の月下氷人(げっかひょうじん)を勤めた訳だからね」明智はそういって...
江戸川乱歩 「黒手組」
...月下の氷人とならむかと云へば...
大町桂月 「月の隅田川」
...時にはそれらの大きな四角い氷の一つが氷人夫の橇から村の道にすべりおちて大きなエメラルドのように一週間もそこに横たわり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...月下氷人のように振舞い...
太宰治 「人間失格」
...この恋の証人として一面月下氷人(げっかひょうじん)の役目を余儀なくさせられたのであった...
田山花袋 「蒲団」
...わしはその、月下氷人でネ、これからさきは知らんですよ――」それで深水が笑うと、彼女も一緒にわらった...
徳永直 「白い道」
...しかもその養子の氷人(なこうど)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...配合(くみあわ)せは月下氷人に任せるという条(くだ)りが御座いますが」「いかにも...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...ソシテその結婚の月下氷人(なこうど)は風ダ...
牧野富太郎 「植物記」
...月老氷人(むすぶのかみ)のなかだちで...
三宅花圃 「藪の鶯」
...この私の月下氷人じゃァ...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...月下氷人(むすぶのかみ)だと言ったくせに...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...月下氷人(なこうど)という役がどんなに難かしいものか...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
...当主其部翁は友人伊勢崎君の為に月下氷人に当るのだそうだ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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