...氷のような布団(ふとん)の冷たさがからだの温(ぬく)みで暖まるまで...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...氷のかけらまでがうれしくなって...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪の女王」
...氷の如く冷酷な心になつたからだと冷笑した...
石川啄木 「二筋の血」
...胸は氷の燒いばを擬せられたやうに情けなくなつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...太陽にあたった氷のつつらのように...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...歯が氷のようにかがやいて...
太宰治 「火の鳥」
...と氷の割れるやうな音がきこえます...
土田耕平 「峠」
...剥けば、貴しや、氷の白ら珠...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...よく「樹氷の花が咲いた」といわれている...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...飛行機の着氷の場合は...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...氷の板と積雪上面との間には...
中谷宇吉郎 「雪を消す話」
...氷の絶壁へととりかかる...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...燦爛たる星々に氷のやうな接吻をそそいでゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...地極の氷の上に国旗を立てるのも...
森鴎外 「あそび」
...忠平の顔一面に貼り付いていた銀色の氷の粉末が...
夢野久作 「眼を開く」
...氷のような冷めたい風に吹かれながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...氷のように聴いていた...
吉川英治 「大谷刑部」
...氷のような床(ゆか)に伏した...
吉川英治 「私本太平記」
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