...氷のやうな冷たい風がぴゆうぴゆう吹き荒(すさ)んでゐるのです...
芥川龍之介 「杜子春」
...スルスルと氷の裂目に呑まれて行った...
石川欣一 「山を思う」
...襟元は絶えず氷の樣な手で撫でられる樣な氣がした...
石川啄木 「菊池君」
...氷の内部にも長さ約八インチで尖端を上にした鋭い円錐形をなした細長い垂直な泡がすでにできている...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ところがおどろいたことに彼は自分が横たわっていたあいだに氷の全体のかたまりが動き出し...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...冬だというのに堂々と店先に出ている氷の塊(かたまり)は...
高見順 「如何なる星の下に」
...背筋に氷のはしるような気持になりました...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...背後の小暗い庭にある半分氷の溶けた樋口の滴りも...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...氷の細片で、もしもプロペラの葉身が損傷を受けるやうなことが起つたなら、その氷片は必ずガス気嚢にも大きな穴をあけるだらう...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...そして着氷の形は...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...ついでに広い意味での樹氷の中に含まれる今一つの着氷の型をのべておこう...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...氷の表面に塗って...
中谷宇吉郎 「雪の化石2」
...野氷の極限はつねに不正確なもので...
久生十蘭 「海豹島」
...その氷の花は、青く燦めきます、雪割草は白い、花弁の円みをおびた花です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
室生犀星 「抒情小曲集」
...私の腋の下から氷のような冷汗がタラタラと滴(したた)った...
夢野久作 「少女地獄」
...頭が氷のようになって...
夢野久作 「冗談に殺す」
...氷のような板敷(いたじき)にかしこまり両手を膝(ひざ)において...
吉川英治 「神州天馬侠」
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