...「川の水音が聞こえる」...
...「夜中、滝の水音が耳に心地よい」...
...「水音を聴いていると癒される」...
...「雨の日は窓から水音が聞こえる」...
...「水音をBGMにして勉強すると集中できる」...
...海岸のように断続して水音のするのはひどく清逸の心をいらだたせたが...
有島武郎 「星座」
...北上川の水音は漸々(だんだん)近くなつた...
石川啄木 「鳥影」
...極楽浄土はこゝにあり!・明ける水音のする枯木焚きつける朝の蚊のするどくてあれもこれも・庵にも赤い花が咲いてゐる日ざかり・見おくるかげの...
種田山頭火 「行乞記」
...・どこやらに水の音ある落葉水音をたづねて落葉のなかへ・たたへて冬の水のすこし濁り・太陽がのぞけば落葉する家やたんぽぽはまだ咲かない雨の水だまり・けふは水がある川の何やかや流れる長い手紙をかけばしたしく虹がたち・あれこれ食べる物はあつて風の一日よい眼ざめであつた...
種田山頭火 「其中日記」
...訪ね来て山羊に鳴かれる高遠・なるほど信濃の月が出てゐる飲んでもうたうても蛙鳴くさくらはすつかり葉桜となりて月夜・旅の月夜のふくろう啼くか水音の月がのぼれば葉桜の花びら・ポストはそこに旅の月夜で五月三日の月蝕・旅の月夜のだんだん虧(カ)げてくるアメの魚(ウヲ)・みすゞかる信濃の水のすがたとも井月の墓前にて・お墓したしくお酒をそゝぐ・お墓撫でさすりつゝ...
種田山頭火 「旅日記」
...水音をさがして飲む...
種田山頭火 「道中記」
...舟べりを打つ水音や四方の景色...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...魚群の泳ぎ逃げる水音が津浪のように聞える...
豊島与志雄 「文学以前」
...洗物(あらひもの)する水音(みづおと)も聞(きこ)える...
永井荷風 「すみだ川」
...今まで眠れるもののように静かであった大川の水音が...
中里介山 「大菩薩峠」
...今此処から聞えるヴァイトゥリンガの水音までが...
中島敦 「光と風と夢」
...この水音だけでも夏とは思われない...
夏目漱石 「坑夫」
...三人の泥掻きの水音...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...ドボーン! とすさまじい水音がたった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...なんの障(さわ)りがありましょうぞ」滝つぼの水音と共に...
吉川英治 「親鸞」
...水音が聞えたものですから」「ホホホホ...
吉川英治 「平の将門」
...湊川の水音は淙々(そうそう)とすぐそこに聞える...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...霧はせんかんと水音を立て...
吉川英治 「宮本武蔵」
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