...まだあをい水蜜桃のやうに媚(こび)の芽をふかないけれど...
大手拓次 「藍色の蟇」
...売られてゆく豚のうめき、水蜜桃の供養、笑顔うつくしい石仏...
種田山頭火 「行乞記」
...果物好きだけに何よりも先ず水蜜桃を植えた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...桃の木の下で水蜜桃(すいみつとう)の立喰(たちぐい)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...桃に白桃水蜜桃ができ...
永井荷風 「葛飾土産」
...皮がぺろりと水蜜桃のようにはげた...
永井隆 「長崎の鐘」
...水蜜桃(すいみつとう)を買っている...
夏目漱石 「三四郎」
...二人が水蜜桃を食べているうちにだいぶ親密になっていろいろな話を始めた...
夏目漱石 「三四郎」
...さんざん食い散らした水蜜桃の核子(たね)やら皮やらを...
夏目漱石 「三四郎」
...どうも上京の節汽車の中で水蜜桃(すいみつとう)をたくさん食った人のようである...
夏目漱石 「三四郎」
...三四郎はこの時ふと汽車で水蜜桃をくれた男が...
夏目漱石 「三四郎」
...水蜜桃の先生と青木堂の先生に...
夏目漱石 「三四郎」
...それで水蜜桃も必ず同先生に違いないと決めた...
夏目漱石 「三四郎」
...この人とは水蜜桃(すいみつとう)以来妙な関係がある...
夏目漱石 「三四郎」
...庭が広くて庭の真中には水蜜桃(すいみつとう)のなる桃の木の大きいのが一本あった...
林芙美子 「落合町山川記」
...私はもう水蜜桃畑の中へ這入り込んでゐた...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...今日の水蜜桃でも...
正岡容 「吉原百人斬」
...果物でも水蜜桃(すいみつとう)の如きは極端に柔かくなつて...
正岡子規 「病牀六尺」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??