...部屋が水臭いので窓を開けました...
...彼女の部屋に入ると、何とも言えない水臭い匂いがした...
...この海はとても水臭いので、泳げません...
...水臭いな、親爺(おやじ)は親爺、おれはおれさ、ザマちゃん(風間七郎の愛称である)お前ひとりを死なせないぜ、なぞという馬鹿な事を言って、更に更に風間とその一党に対して忠誠を誓うのである...
太宰治 「花火」
...あの、小藤次の手に任して――え、師匠、だから、俺あ、その深雪さんに、そんなあぶないことをしずに、一手柄立てさせて上げてえんだ――わかるかい、師匠」「俺あ、ちいっとばかし、水臭いと思うよ...
直木三十五 「南国太平記」
...朋輩より水臭いが...
直木三十五 「南国太平記」
...離れ離れの水臭い道行も...
中里介山 「大菩薩峠」
...足の速い方を見込んで一つ頼みがあるんだが」「水臭いことをおっしゃっちゃいけません...
中里介山 「大菩薩峠」
...甚だ水臭いようであるが...
中谷宇吉郎 「娘の結婚」
...津田君にはあれでまだあなたに打ち明けないような水臭いところがだいぶあるんでしょう」「あるかも知れませんね」「ああ見えてなかなか淡泊(たんぱく)でないからね」お延ははっと思った...
夏目漱石 「明暗」
...彼女はただ水臭いと思った...
夏目漱石 「明暗」
...付き合ってくれるかい――は水臭いね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もどかしく水臭いものを感じて...
林芙美子 「浮雲」
...あまり水臭いからさ」山木は血相を変えて...
久生十蘭 「魔都」
...そんな水臭いことがありますか...
久生十蘭 「魔都」
...水道の水臭い士族の一人(かたわれ)だと履歴書を見た者の噺(はな)し...
二葉亭四迷 「浮雲」
...文三は内心の内心では尚おまだお勢に於て心変りするなどと云うそんな水臭い事は無いと信じていた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...おばさんに頼みがあるの」「水臭いことお云いでないよ...
山本周五郎 「追いついた夢」
...その水臭い気持が私にはたまらないんだよ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...義務や恰好が価値を持つほど水臭い仲でも元々ない...
吉川英治 「新書太閤記」
...水臭いご心配はなく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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