例文・使い方一覧でみる「水臭い」の意味


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...部屋が水臭いので窓を開けました...   部屋が水臭いので窓を開けましたの読み方

...彼女の部屋に入ると、何とも言えない水臭い匂いがした...   彼女の部屋に入ると、何とも言えない水臭い匂いがしたの読み方

...この海はとても水臭いので、泳げません...   この海はとても水臭いので、泳げませんの読み方

...「あなたみたいに水臭い物のおっしゃりかたをなさる方(かた)もないもんね...   「あなたみたいに水臭い物のおっしゃりかたをなさる方もないもんねの読み方
有島武郎 「或る女」

...そんな水臭い回し気をなさるからついくやしくなっちまいます...   そんな水臭い回し気をなさるからついくやしくなっちまいますの読み方
有島武郎 「或る女」

...」「どっちが水臭いんだか分りはしない...   」「どっちが水臭いんだか分りはしないの読み方
泉鏡花 「婦系図」

...お前も水臭い考えを起したりなんぞしないで...   お前も水臭い考えを起したりなんぞしないでの読み方
江戸川乱歩 「孤島の鬼」

...そんな水臭いことあるもんか...   そんな水臭いことあるもんかの読み方
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」

...君が想像するような水臭い間(なか)じゃない...   君が想像するような水臭い間じゃないの読み方
豊島与志雄 「反抗」

...朋輩より水臭いが...   朋輩より水臭いがの読み方
直木三十五 「南国太平記」

...「お聞き下さいませ、わたくしたち二人の者の身の上と申しまするのは……」ここで二人の身の上話を話し出されてはたまらない、というような気分にお銀様が促されまして、「お身の上をお聞き申すには及びませぬ、現在のあなた方の立場と、本心の暗示とを承ればそれでよろしいのです」お銀様にこう言われて、若い男女はたしなめられでもしたように感じたと見えて、「恐れ入りました、現在のわたしたち二人は、死ぬよりほかに道のない二人でございます、ねえ、豊さん、そうではありませんか」「あい、わたしは、お前を生かして上げたいけれども、こうなっては、お前の心にまかせるほかはありませぬ」と女から言われて、男はかえって勇み立ち、「嬉しい!」それを女はまたさしとめて、「まあ、待って下さい」「いまさら待てとは」「ねえ、真さん、死ぬと心がきまったら、心静かに落着いて、もう一ぺん考え直してみようではありませんか」「ああ、お前は、わたしと一緒に死ぬと誓いを立てながら、その口の下から、もうあんなことを言う」「いいえ、死ぬのは、いつでも死ねますから、死ぬ前に申し残したいことはないか、それをもう一ぺん、思い返して下さい」「そういう心の隙間(すきま)が、もうわたしは怨(うら)みです、申し残したいことがあれば、どうなるのですか、わたしはもう、この世に於ての未練は少しもありませぬ、片時(かたとき)も早く死出の旅路に出たい」「それでも、もし、思い残したことが一つでもあっては、その冥路(よみじ)のさわりとやらになるではありませんか」「もう知らない、もう頼まない、思い直せの、考え直せのと、ゆとりがあるほど、この世に未練があって、死出のあこがれがないのです、そんな水臭い人、もう頼みませぬ」「聞きわけのない、真さん、たとえ一つでもわたしが姉、目上の言うことは聞かなければなりませぬ」「いいえ、年がたった一つ上だとて、夫婦(めおと)の固めをした上は、お前は女房で、夫はわたし、女房というものは、身も心も、みんな夫に任せなければなりませぬ、わしが死ぬというからには、お前も死んでくれるのはあたりまえ」「真さん、お前と、わたしと、いつ夫婦(ふうふ)の固めをしましたか」「あれ、まだあんなこと、たった今、お前の命をわしにくれると言うたことを、もう忘れて」「それは違います、真さん、わたしはお前を好きには好きだけれど、わたしの夫と定めた人は別にあることを、お前の方が忘れている、わたしは、定められた許婚(いいなずけ)の人を嫌って、お前といたずらをしたのです」「それほどお前、いたずらがいやなら、その定められたお方の方へ行っておしまい、その了見なら、少しも一緒に死んでもらいたくない、一人で死にます、お前の真実心を思うから、死ぬ前に一度会いたいと、ここまで来たのは、わたしの愚痴でした」「それでも、お前一人が死ぬというものを、わたしが見殺しにできましょうか、昔のことを考えてみて下さい、ねえ、真さん」「それは、わしの方で言うことです、昔のことを考えれば、いまさらお前が、定まった夫の、許婚のと言われた義理ではありますまい」「ああ言えばこう言う、お前の片意地――もう聞いて上げませぬ、おたがいにいさかいをするのはもうやめましょうね、こっちへいらっしゃい、黙って死んで上げますから」「わしも、もう恨みつらみは言い飽きた、黙って死のう、黙って死なして、ね、豊さん、わたしの大好きなお豊さん」「よう言うてくれました、わたしの大好きな大好きな真さん、さあ、こっちへいらっしゃい、一緒に死んで上げるから」「わしがお前を先に死なそうか、お前がわしを一思いに殺してたもるか」「後先を言うのが水臭い、いっしょに死ぬのではありませんか」「ああ、嬉しい」「お前、ホンまに嬉しいか」「離れまいぞ」「離れまじ」「未来までも」「七生までも」「さあ、お前、これでも生きたいと言わしゃるか」「ああ、死にたい」「あれ、真さん、そこは深い」「深いところがいいの」「お前ばかり先に深いところへいって、わたしだけが残されるようで、いや、いや」「そんなら、お前、先にお進みなさい」「後先を言うのではないはず、後へ引こうにも、先へ行こうにも、二人の身体(からだ)は、この通り結えてあります、動けるなら動いてごらん」「こうなっても、いやならいやと言うてごらん」「もう知らない」「嬉しい、く、く、苦しい」「わたしも苦しい、水――」「水――」「二人は苦しいねえ、真さん」「二人は嬉しいねえ、豊さん」痴態を極めた男女の姿を眼前に見ているお銀様...   「お聞き下さいませ、わたくしたち二人の者の身の上と申しまするのは……」ここで二人の身の上話を話し出されてはたまらない、というような気分にお銀様が促されまして、「お身の上をお聞き申すには及びませぬ、現在のあなた方の立場と、本心の暗示とを承ればそれでよろしいのです」お銀様にこう言われて、若い男女はたしなめられでもしたように感じたと見えて、「恐れ入りました、現在のわたしたち二人は、死ぬよりほかに道のない二人でございます、ねえ、豊さん、そうではありませんか」「あい、わたしは、お前を生かして上げたいけれども、こうなっては、お前の心にまかせるほかはありませぬ」と女から言われて、男はかえって勇み立ち、「嬉しい!」それを女はまたさしとめて、「まあ、待って下さい」「いまさら待てとは」「ねえ、真さん、死ぬと心がきまったら、心静かに落着いて、もう一ぺん考え直してみようではありませんか」「ああ、お前は、わたしと一緒に死ぬと誓いを立てながら、その口の下から、もうあんなことを言う」「いいえ、死ぬのは、いつでも死ねますから、死ぬ前に申し残したいことはないか、それをもう一ぺん、思い返して下さい」「そういう心の隙間が、もうわたしは怨みです、申し残したいことがあれば、どうなるのですか、わたしはもう、この世に於ての未練は少しもありませぬ、片時も早く死出の旅路に出たい」「それでも、もし、思い残したことが一つでもあっては、その冥路のさわりとやらになるではありませんか」「もう知らない、もう頼まない、思い直せの、考え直せのと、ゆとりがあるほど、この世に未練があって、死出のあこがれがないのです、そんな水臭い人、もう頼みませぬ」「聞きわけのない、真さん、たとえ一つでもわたしが姉、目上の言うことは聞かなければなりませぬ」「いいえ、年がたった一つ上だとて、夫婦の固めをした上は、お前は女房で、夫はわたし、女房というものは、身も心も、みんな夫に任せなければなりませぬ、わしが死ぬというからには、お前も死んでくれるのはあたりまえ」「真さん、お前と、わたしと、いつ夫婦の固めをしましたか」「あれ、まだあんなこと、たった今、お前の命をわしにくれると言うたことを、もう忘れて」「それは違います、真さん、わたしはお前を好きには好きだけれど、わたしの夫と定めた人は別にあることを、お前の方が忘れている、わたしは、定められた許婚の人を嫌って、お前といたずらをしたのです」「それほどお前、いたずらがいやなら、その定められたお方の方へ行っておしまい、その了見なら、少しも一緒に死んでもらいたくない、一人で死にます、お前の真実心を思うから、死ぬ前に一度会いたいと、ここまで来たのは、わたしの愚痴でした」「それでも、お前一人が死ぬというものを、わたしが見殺しにできましょうか、昔のことを考えてみて下さい、ねえ、真さん」「それは、わしの方で言うことです、昔のことを考えれば、いまさらお前が、定まった夫の、許婚のと言われた義理ではありますまい」「ああ言えばこう言う、お前の片意地――もう聞いて上げませぬ、おたがいにいさかいをするのはもうやめましょうね、こっちへいらっしゃい、黙って死んで上げますから」「わしも、もう恨みつらみは言い飽きた、黙って死のう、黙って死なして、ね、豊さん、わたしの大好きなお豊さん」「よう言うてくれました、わたしの大好きな大好きな真さん、さあ、こっちへいらっしゃい、一緒に死んで上げるから」「わしがお前を先に死なそうか、お前がわしを一思いに殺してたもるか」「後先を言うのが水臭い、いっしょに死ぬのではありませんか」「ああ、嬉しい」「お前、ホンまに嬉しいか」「離れまいぞ」「離れまじ」「未来までも」「七生までも」「さあ、お前、これでも生きたいと言わしゃるか」「ああ、死にたい」「あれ、真さん、そこは深い」「深いところがいいの」「お前ばかり先に深いところへいって、わたしだけが残されるようで、いや、いや」「そんなら、お前、先にお進みなさい」「後先を言うのではないはず、後へ引こうにも、先へ行こうにも、二人の身体は、この通り結えてあります、動けるなら動いてごらん」「こうなっても、いやならいやと言うてごらん」「もう知らない」「嬉しい、く、く、苦しい」「わたしも苦しい、水――」「水――」「二人は苦しいねえ、真さん」「二人は嬉しいねえ、豊さん」痴態を極めた男女の姿を眼前に見ているお銀様の読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...水臭い麦酒(ビール)を日毎に浴びるより...   水臭い麦酒を日毎に浴びるよりの読み方
夏目漱石 「幻影の盾」

...津田君にはあれでまだあなたに打ち明けないような水臭いところがだいぶあるんでしょう」「あるかも知れませんね」「ああ見えてなかなか淡泊(たんぱく)でないからね」お延ははっと思った...   津田君にはあれでまだあなたに打ち明けないような水臭いところがだいぶあるんでしょう」「あるかも知れませんね」「ああ見えてなかなか淡泊でないからね」お延ははっと思ったの読み方
夏目漱石 「明暗」

...そんな水臭いことがありますか...   そんな水臭いことがありますかの読み方
久生十蘭 「魔都」

...今更やめるなどということは水臭い...   今更やめるなどということは水臭いの読み方
火野葦平 「糞尿譚」

...僕と君だ! とあたしは疳癪を怺へて神妙にしてゐると――(そんな水臭い話は必要ないでせう)――なんて...   僕と君だ! とあたしは疳癪を怺へて神妙にしてゐると――――なんての読み方
牧野信一 「ダイアナの馬」

...白髪頭を振りたてて日かげのうす暗く水臭い流し元で食物をこね返して居る貧乏な婆の様だ...   白髪頭を振りたてて日かげのうす暗く水臭い流し元で食物をこね返して居る貧乏な婆の様だの読み方
宮本百合子 「後庭」

...その水臭い気持が私にはたまらないんだよ...   その水臭い気持が私にはたまらないんだよの読み方
山本周五郎 「五瓣の椿」

...そんな水臭いことを云わねえでおくんなさい」「わかってるよ...   そんな水臭いことを云わねえでおくんなさい」「わかってるよの読み方
山本周五郎 「風流太平記」

...いまはどちらにいるのだえ」「河岸を代えて、廓(なか)の入口のお茶屋に休んでいらっしゃいます」「なにサ、まあ水臭い...   いまはどちらにいるのだえ」「河岸を代えて、廓の入口のお茶屋に休んでいらっしゃいます」「なにサ、まあ水臭いの読み方
吉川英治 「新・水滸伝」

...水臭いご心配はなく...   水臭いご心配はなくの読み方
吉川英治 「鳴門秘帖」

「水臭い」の読みかた

「水臭い」の書き方・書き順

いろんなフォントで「水臭い」


ランダム例文:
後聯   建設作業   切子  

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有志連合   大阪都構想   手荷物  

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