...水盤に手をつけて顔を洗う...
...庭には石造りの水盤がある...
...水盤には金魚が泳いでいる...
...インテリアとして水盤を置いている...
...水盤を掃除するのは大変だ...
...白交趾(はつコオチン)の水盤がその下に置いてある...
芥川龍之介 「老年」
...これは通例水盤の象徴であるがここでは暗黒な原始水ヌーをかたどっていると思われる...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...小さい中庭では貝がらで飾(かざ)られた噴水(ふんすい)受けの水盤(すいばん)を見ました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...大きな水盤(すいばん)にたまる...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...ちょうど夫婦が両方から水盤の縁(ふち)をささえて...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...水盤に入れて、水をはったら、さぞ水盤に雲呼ぶ石の影すずし 漱石の面影が現出するであろう...
中谷宇吉郎 「桂浜」
...楕円形の大きな噴水盤が西側の部屋だけに残っている...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...石鹸皿を雪花石膏(アラバスタア)の水盤(すいばん)に見たてて...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...かの風景をして水盤に泳がしむるの日...
萩原朔太郎 「感傷の塔」
...瞳(め)は水盤にぬれ...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...左手の広い廻廊のむこうに噴水盤のある芝生の庭がひろびろとひろがり...
久生十蘭 「だいこん」
...この水盤の傍に絨毯(じゆうたん)を敷いて坐つてゐるのは...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼女は、水盤に近づいて、その上に身を屈(かゞ)め、恰も彼女の水瓶を滿すやうな所作(しよさ)をした...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...せり出しは真中にても切(きり)にはぜひとも水盤の下手へ廻らでは五右衛門との形の釣合悪きに心付かぬは大不承知なり...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...私とおなじいやつが私の方へ向いて私がうごけばそいつが動きため息すればそいつもああとやるのだ私はいつもそいつを感じたとき誰にするともなくひとりでにたりとやるそいつも煤のやうに微笑する我庭の景あやめが舟のやうに浮んでゆれてゐる水盤に影がうつつてそのまはりは芝ですあをあをとした纖細な高麗芝です...
室生犀星 「星より來れる者」
...高さ七寸の水盤を安んじ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...円形の大水盤に初夏の青空を映してゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...唐金(からかね)の水盤らしいものにさわった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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