...こころの眼もて見よひさしく水涸れて荒れたる井戸風にさらされたるはだかの木の枝こころの眼もて見よ象牙のごとくあをき顔すさみても気だかきすがたひとりの人のぼり来たる海の潮風はだかに吹き荒したるところに二人の楽人が布をひろげる時すこし後方に退く...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「鷹の井戸(一幕)」
...櫻島の北岸白濱に於ては爆發前井水涸れたりと云ふ...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...水涸れの橋を渡り...
田中英光 「箱根の山」
...旅のこどもが犬ころを持つてゐる(ルンペン)・けふもいちにち風をあるいてきた山ふところの水涸れて白い花・風のトンネルぬけてすぐ乞ひはじめるもう葉桜となつて濁れる水に同宿は土方君...
種田山頭火 「行乞記」
...・百舌鳥がするどくふりさうでふらない空・馬も肥えたと朝飯いそがしく出てゆく・秋のひかりや蠅がつるんだりして・鮮人長屋も秋暑い子供がおほぜい乞ひあるく旅のいやになつたバスのほこり・売られて鳴いて牛はのそ/\あるく牛を見送ると水涸れた橋まで・夕立すずしくこちらで鳴けばあちらで鳴くも牛・ほんによかつた夕立の水音がこゝそこ・すゞしくぬれて街から街へ山の夕立・いたゞきは夕立晴れの草にすわる・長い峠の...
種田山頭火 「行乞記」
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種田山頭火 「其中日記」
...水涸れて水饑饉のいたましさ...
種田山頭火 「其中日記」
...茶路川の水涸れた川床が左に見えて來た...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...附近一帯の水涸れで...
葉山嘉樹 「井戸の底に埃の溜つた話」
...丁度早川の水涸れの時期であつたらしい...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...若葉して水白く麦黄ばみたり柳散り清水涸れ石ところ/″\春雨や人住みて煙(けむり)壁(かべ)を漏るの如く五二または五三と切れたるもあり...
正岡子規 「俳人蕪村」
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與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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