...一峯の數峯になりて時雨れけり落葉して武藏野遠し水明り飛ぶ鳥を追ひこす山の落葉かな伯勞鳴くや石の地藏の首が無きよかれ...
大町桂月 「國府臺」
...月はなかつた筈だが」「水明りで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...上からくる水明りをたよりに...
久生十蘭 「肌色の月」
...又同じ時同じ山を詠んだ歌に 歌舞伎座の菊畑などあるやうに秋山映る湖の底 わが閨に水明りのみ射し入れど全面朱なり男体の山 などがあり...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...右手に大きく水明りが見えはじめたので...
三好十郎 「肌の匂い」
...月と水明りとが呉劉二夫人の水色のマントオを白く見せるのであつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...沢辺(さわべ)の水明りも足元を助けて...
吉川英治 「江戸三国志」
...川面の水明りでいよいよ彼女に間違いないことを知った...
吉川英治 「剣難女難」
...大川筋の水明りから明けて...
吉川英治 「剣難女難」
...水明りに、また川風に、水色桔梗(ききょう)の九本旗は長竿(ながさお)を弓となすばかり、はためき鳴った...
吉川英治 「新書太閤記」
...渚(なぎさ)の水明りのみでなく...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼方(あなた)の川面(かわづら)を水明りに透(す)かしてみると...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...夕星(ゆうずつ)と水明りのせいか...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...神奈川追分(かながわおいわけ)一白みかけた水明りに...
吉川英治 「松のや露八」
...ずるずると渓流の水明りに近い辺まで...
吉川英治 「源頼朝」
...すぐ足もとの舷を打つ水明りが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その三名が水明りを探って...
吉川英治 「宮本武蔵」
...今――お提灯(あかり)を」「足もとは、水明り、それには及ばん...
吉川英治 「無宿人国記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??