...蟇(ひき)の形をした銅の水差し...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...ちょいと、その水差しを...
泉鏡花 「女客」
...あたかも水差しの外面に水蒸気の凝結すると同様の現象を生ずるのであると答えておいた...
井上円了 「おばけの正体」
...水差しとタンブラーを持ってくるそうである...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...また徐(おもむ)ろに立ち上り菖蒲の鉢に水差しの水をかけてやり...
太宰治 「女の決闘」
...それを水差しのような白磁の壺に酌(く)み分けては...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...貧民窟からさえ払い下げになった底のとれた水差しも...
谷譲次 「踊る地平線」
...大きな水差しいっぱいの水と...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...そしてジャン・ヴァルジャン自身は、奥の中庭にある門番小屋みたいな建物に住んでいて、そこには畳み寝台の上に敷いた一枚の蒲団(ふとん)、白木のテーブル、二つの藁椅子(わらいす)、土器の水差し、棚の上に並べた数冊の書物、片すみには彼の大事な鞄(かばん)、などがあるきりで、かつて火はなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...枕許には、水差しと湯呑、それに、有明の行燈(あんどん)が一つ、一本燈芯で、薄明く灯(つ)いてゐるといつた寸法でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こいつは天竺(てんぢく)から渡つた水差しだと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――最初は何とかの水差しで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私の枕元に置いてあった水差しを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それから」「何んか變つたことがあつたのか」「枕元の水差しが引つくり返つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その上には切れ込みの深いくすんだ色の水差し...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...水のいっぱいはいった水差しを取り上げる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...見本通りに製作した水晶の水差しを送ったもので...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...とうもろこしを盛(も)る大きい瓶、香炉、水差し、水道の水を引く水管、それを受ける水盤、その他庭園で用いる農具の類までもすべてそうである...
和辻哲郎 「鎖国」
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