...水ぎわに腰かけた形になって...
江戸川乱歩 「影男」
...水ぎわの家(うち)を初めてからも...
徳田秋声 「仮装人物」
...私たちは水ぎわに立って見送った...
豊島与志雄 「渡舟場」
...川岸通りの傾斜が水ぎわまで下ってる所に近づいていった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それほど水ぎわ立った武者振りだった……というのは...
野村胡堂 「胡堂百話」
...またすっきりと水ぎわの立った粋(いき)な酌人も交ぜた...
長谷川時雨 「大橋須磨子」
...水ぎわに降りて行った...
林芙美子 「河沙魚」
...鶴のお嫁さんは水ぎわのなかを...
林芙美子 「鶴の笛」
...ゆっくりと池の水ぎわのほうへ移って行く...
久生十蘭 「キャラコさん」
...もしや水ぎわにでもいるのかとそのほうを見廻したが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...数多(あまた)群集したる貴嬢中にて水ぎわのたちたる人物...
三宅花圃 「藪の鶯」
...」お百姓さんは水ぎわまできますと...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「うまい商売」
...その喬木の根から渓流の水ぎわへ...
吉川英治 「江戸三国志」
...草むらから汀(なぎさ)の水ぎわまで転げ出した...
吉川英治 「剣難女難」
...そして破壊された橋の水ぎわへ近づくや否...
吉川英治 「三国志」
...伊那丸(いなまる)が水ぎわまでかけだしたときである...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そして、秀吉が、眼をこらして見ていた装(よそお)いの武者――鹿角のかぶとをかぶった平八郎忠勝は、そのとき、水ぎわへ寄って、馬から降り、馬の口を、川の流れで洗っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...「……あの人の姿のままだ」白磁の水ぎわから生々と微笑(ほほえ)んでいる枝ぶりをながめて...
吉川英治 「親鸞」
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