...年に似合わず水々しい...
芥川龍之介 「運」
...殊に眼が水々しい...
芥川龍之介 「妖婆」
...お品は炭車(トロ)の尻を蹴るようにして水々しいからだを投げかけて行った...
大阪圭吉 「坑鬼」
...水々しい若い女の首すじの美は特に私が説く迄もあるまい...
高村光太郎 「人の首」
...まだどこやらに水々しいところもあって...
中里介山 「大菩薩峠」
...特殊な水々しい精神を感じさせる...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...茜色の水々しい空には微(かす)かに横雲が浮んでいて...
原民喜 「火の唇」
...七月初旬の青磁色に晴れ渡つた空からは水々しい光りが...
牧野信一 「秋晴れの日」
...ほどよい朝しめりのした道路に水々しい影をおとしてゆく内儀の姿を見送っていた...
室生犀星 「蛾」
...弟は美しい水々しい紅頬(こうきょう)の少年だった...
室生犀星 「津の国人」
...しかし妻木君は知っているのかいないのかジッと未亡人の水々しい丸髷を見下したまま身じろぎ一つしなかった...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...水々しい高島田の手足と胴体が...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...水々しい生白い頬………………目に見えぬ髪毛を...
夢野久作 「月蝕」
...年の頃十八九の水々しい断髪令嬢だ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...水々しい高島田の髱(たぼ)を気にしいしい白い額と...
夢野久作 「笑う唖女」
...間もなく湯女たちが狭い廊下いっぱいに水々しい空気をたてて乱れて来た...
横光利一 「上海」
...その水々しい口の外線の下に刻まれた褶を消してゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...まだ朝の大気が水々しい...
吉川英治 「新書太閤記」
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