...水々しい夾竹桃(きょうちくとう)の一むらが...
芥川龍之介 「影」
...水々しい鬢(びん)を掻(か)き上げていた...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...僕は僕の父よりも水々しい西洋髪に結った彼女の顔を...
芥川龍之介 「点鬼簿」
...水々しい魚(うお)は...
泉鏡花 「怨霊借用」
...大柄な水々しい少女で...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...水々しい青春の男に化している...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...若く水々しい躯の線が...
林芙美子 「浮雲」
...さつき見た唖の女中の水々しい若さが妙に瞼にだぶつて来た...
林芙美子 「晩菊」
...茜色の水々しい空には微かに横雲が浮んでゐて...
原民喜 「火の唇」
...その上に展(ひろ)がる茜色(あかねいろ)の水々しい空が...
原民喜 「火の唇」
...その上に暮れたばかりの水々しい空があった...
久生十蘭 「泡沫の記」
...あたりの風景は水々しいきらびやかさに満ち溢れ...
牧野信一 「ゼーロン」
...今朝は素晴しい天気だな!」と水々しい空を見あげた...
牧野信一 「南風譜」
...――水々しい光りが...
牧野信一 「南風譜」
...僕はその時あらためて眼の前にゐる十郎の顔とその文章を見くらべて水々しいろうまん的な夢をさそはれたことを今でも憶ひ出せるのだ...
牧野信一 「「三田文学」と巌谷夫人」
...大きな水々しい前髪の蔭から玉のような涙がハラハラと滴り落ちるのが...
夢野久作 「二重心臓」
...髻(たぶさ)を散らした水々しい若さの顔が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...斯かる話は斯かる峽間の山村に生れたわが少年の水々しい心を...
若山牧水 「古い村」
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