...水々しい銀杏返(いちょうがえ)しに結ったお芳を時々尻目に窺(うかが)ったりしていた...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...うつ木も水々しい花をつけた...
芥川龍之介 「長江游記」
...あの水々しい頭髪...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...大柄な水々しい少女で...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...その上に今月が安々と生んだ許りの星が赤く輝いて居る何も彼も水々しい母なる月は少し※れて...
千家元麿 「自分は見た」
...水々しい菊の苗が一本生えてゐた...
太宰治 「清貧譚」
...なまじいにその水々しい姿態を朝夕見ているだけに...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...絵に描(か)いたように艶(あで)やかな男女一対の木乃伊であったろうか! ギョッとして飛び退いたも道理! まるで昨日にでも死んだかのように水々しい薔薇(ばら)色の皮膚と潤いを見せて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...けれどもこの水々しい年増と美しい娘とが奥へ通ったあとで...
中里介山 「大菩薩峠」
...この若い奴――水々しい新元服の横柄なこと――いま...
中里介山 「大菩薩峠」
...特殊な水々しい精神を感じさせる...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...茜色の水々しい空には微かに横雲が浮んでゐて...
原民喜 「火の唇」
...芋(いも)畑の向方(むこう)側にあたる栗林の上にはもう水々しい光が射(さ)して...
牧野信一 「鬼涙村」
...今朝は素晴しい天気だな!」と水々しい空を見あげた...
牧野信一 「南風譜」
...水々しい生白い頬………………目に見えぬ髪毛を...
夢野久作 「月蝕」
...あの水々しい美男の面影はいずこにかある...
吉川英治 「剣難女難」
...佐原町を出外れると水々しい稻田の中の平坦な道路を俥は走る...
若山牧水 「水郷めぐり」
...斯かる話は斯かる峽間の山村に生れたわが少年の水々しい心を...
若山牧水 「古い村」
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