...なまなかに気魂が強くて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...……今夜は樹明君宿直なので、六時のサイレンが鳴つてから訪ねる、いつものやうに御馳走になる、思はず飲みすぎて酔つぱらつた、まつすぐに戻ればよいのに横道にそれてしまつた、戻ることは戻つたけれど、愚劣な自分を持てあました!其中漫筆酔中戯作一首あなた ドウテイわたくし シヨヂヨよ月があかるい虫のこゑ其中漫筆□私俳句とは――□リアリズム精神自由、流動、気魂(マヽ)...
種田山頭火 「其中日記」
...勇者の気魂を深い呼吸と共に呑みこんだ...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...兄君辰猪(たつい)が気魂を伝えて...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...ただ大な声と目をむくだけで気魂精神更に加はらず」といひ...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...それでなくともあっしはサッキから死物狂いに暴れたアトで精も気魂も尽き果てておりましたので...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...「はッ」と気魂を吹き込まれると...
吉川英治 「剣難女難」
...総帥(そうすい)たる人のその気魂(きこん)は当然また全軍の兵気に映(うつ)らずにいない...
吉川英治 「新書太閤記」
...師から授かった“五雷天(ごらいてんこう)”の秘咒(ひじゅ)に気魂(きこん)を凝(こ)らしていたのだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...気魂(きこん)、おののきふるえて、天外(そら)に飛ぶの態(てい)だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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