...――『私(わたくし)は生前(せいぜん)何事(なにごと)も皆(みな)気随(きずい)気侭(きまま)に押(お)しとおし...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...おのづから気随におひたてり...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...ある貧しい人々をあらゆる点でわたし自身とおなじぐらい不自由なく暮らせるようにしてやることによってかれらの気随気儘な生活に対して恩を押しつけようとかんがえ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...気随気儘(きまま)な事が出来たら...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...一層嫁の気随気儘(きまま)が募(つの)るであろうし...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...家屋の建築は設計者の気随になる...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...されど平常気随気儘の身を思返して聊か慰めとなす...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...乃公(おれ)は気随気儘の身になつた...
永井荷風 「虫干」
...芸者気随気儘勝手次第にその日を送り得るやうに見ゆれどもさにあらず...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...そこは気随のままに反対の方角へ足を向けて来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...あるいは僕の気随(きずい)をいざという極点まで押し通したかも知れなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...我儘気随に暮して居る浪人...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...気随ならしむ可らずとは...
福沢諭吉 「女大学評論」
...気随気儘の大阪弁の卓袱料理を創造した畸才縦横の料理人こそ...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...自分の家でやっている気随気ままな言葉や態度をそのままお歴々がたの前にさらけ出しては...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...気随気ままに任せています...
吉川英治 「江戸三国志」
...若殿の気随気ままに唯々(いい)として引かれたのでは...
吉川英治 「私本太平記」
...わがまま気随(きずい)にしておいたのが悪かった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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