例文・使い方一覧でみる「気随」の意味


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...淡島屋の妻たるおくみは男勝(まさ)りの利(き)かぬ気であったから椿岳の放縦気随に慊(あきた)らないで自然段々と疎々(うとうと)しくなり...   淡島屋の妻たるおくみは男勝りの利かぬ気であったから椿岳の放縦気随に慊らないで自然段々と疎々しくなりの読み方
内田魯庵 「淡島椿岳」

...おのづから気随におひたてり...   おのづから気随におひたてりの読み方
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」

...気随気儘(きまま)をさせて置く者はありゃしないんだ...   気随気儘をさせて置く者はありゃしないんだの読み方
谷崎潤一郎 「痴人の愛」

...家屋の建築は設計者の気随になる...   家屋の建築は設計者の気随になるの読み方
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」

...御隠居も少し御気随が過ぎたというものでな...   御隠居も少し御気随が過ぎたというものでなの読み方
徳冨蘆花 「小説 不如帰」

...乃公(おれ)は気随気儘の身になつた...   乃公は気随気儘の身になつたの読み方
永井荷風 「虫干」

...芸者気随気儘勝手次第にその日を送り得るやうに見ゆれどもさにあらず...   芸者気随気儘勝手次第にその日を送り得るやうに見ゆれどもさにあらずの読み方
永井荷風 「矢はずぐさ」

...そこは気随のままに反対の方角へ足を向けて来ました...   そこは気随のままに反対の方角へ足を向けて来ましたの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...あるいは僕の気随(きずい)をいざという極点まで押し通したかも知れなかった...   あるいは僕の気随をいざという極点まで押し通したかも知れなかったの読み方
夏目漱石 「彼岸過迄」

...気儘(きまま)気随の療養生活を送り...   気儘気随の療養生活を送りの読み方
野村胡堂 「銭形平次捕物控」

...まるで気随気儘に自分に都合のいい者を使つて...   まるで気随気儘に自分に都合のいい者を使つての読み方
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」

...夫(おっと)の家に行て心ず気随にて夫に疏(うとま)れ...   夫の家に行て心ず気随にて夫に疏れの読み方
福沢諭吉 「女大学評論」

...ヤそんな鄙劣(しれつ)な事は出来ないのとそんな我儘気随(きまま)を言ッて母親さんまで路頭に迷わしちゃア...   ヤそんな鄙劣な事は出来ないのとそんな我儘気随を言ッて母親さんまで路頭に迷わしちゃアの読み方
二葉亭四迷 「浮雲」

...人がこの器官の気随気儘をせめるのはもっともなことだ...   人がこの器官の気随気儘をせめるのはもっともなことだの読み方
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」

...気儘気随(きままきずい)の世渡りこそ...   気儘気随の世渡りこその読み方
吉川英治 「剣難女難」

...生れながら気随気ままに育って...   生れながら気随気ままに育っての読み方
吉川英治 「三国志」

...若殿の気随気ままに唯々(いい)として引かれたのでは...   若殿の気随気ままに唯々として引かれたのではの読み方
吉川英治 「私本太平記」

...わがまま気随(きずい)にしておいたのが悪かった...   わがまま気随にしておいたのが悪かったの読み方
吉川英治 「鳴門秘帖」

「気随」の読みかた

「気随」の書き方・書き順

いろんなフォントで「気随」


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