...大日輪の走(は)せ廻(めぐ)る気重き虚空(こくう)鞭(むち)うつて...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...と池内は何かしら胸を押えられる気重な気分を三枝の持つ雰囲気から受けた...
大庭武年 「旅客機事件」
...その気重い調子を払ひのけでもするやうに...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...なんとなく気重く落ち着いた...
寺田寅彦 「三斜晶系」
...N先生が病気重態という報知を受けて見舞いに行った時の事を思い出した...
寺田寅彦 「病室の花」
...却って私には気重いものとなって感ぜられました...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...そんなのよりもっともっと気重いのである...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...気重さは、漠然たる怖れに変る...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...気重い沈黙が続いた後に...
豊島与志雄 「程よい人」
...やはり気重いのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...午後の気重い退屈さがのしかかっていた...
横光利一 「旅愁」
...自分の想像外の気重さだろうと久慈は思った...
横光利一 「旅愁」
...少し歩くと一度も練習したことのない舞台を踏むような気重さである...
横光利一 「旅愁」
...暫く妙に白んだ気重い沈黙がつづいたが...
横光利一 「旅愁」
...今のような気重さは...
横光利一 「旅愁」
...気重く充実した気持ちで坂を下ったのも...
横光利一 「旅愁」
...とかく沈みがちに気重くなるのだった...
横光利一 「旅愁」
...重陽とは陽気重なるという旨であろう...
吉川英治 「上杉謙信」
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