...物質不滅の説から導かれた結論に頼ってさえいれば決して間違いの起る気遣いはないのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...普通の自然淘汰だけではけっしてある器官が過度に発達する気遣いはないように思われるが...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...忘れる気遣いはない...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...たとえ幾枚画き改めたところで遂に「仕上げ」の出来る気遣いはないのであろう...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...色気のある気遣いはないんですからね...
徳田秋声 「黴」
...道行く人から振返って顔を見られる気遣いはない...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...お浜さんが閉めに行きましたよ」「二階の窓が開いていたのか?」「開いていたって曲者(くせもの)の入れる気遣いはないぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...浮れる気遣いはない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...重大な犯罪事件が迷宮に入(い)る気遣いはないと私は信じる...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...取次いでも小言を言われる気遣いはない...
二葉亭四迷 「平凡」
...すでに死んだ者がどんな怪物に逢ったって食い殺さるる気遣いはないようだが...
南方熊楠 「十二支考」
...そうたくさんの経験がある気遣いはない...
柳田国男 「故郷七十年」
...播州へ行かない気遣いはないはずなのだが...
柳田国男 「故郷七十年」
...永く保存せられる気遣いはないから...
柳田國男 「地名の研究」
...呼ばなければ誰も来る気遣いはないんだから...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...印刷されてもわかる気遣いはない...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...轟先生の泳ぎは神伝流の免許取りだから一所(いっしょ)に沈む気遣いはない...
夢野久作 「爆弾太平記」
...まず大した禍(わざわ)いの火ダネにもなる気遣いはないと安心した...
吉川英治 「新書太閤記」
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