...さつきから気軽な雑談を交換してゐた...
芥川龍之介 「舞踏会」
...気軽なたましいの生活をたのしんでいた...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...そのように気軽な散歩を試みていたらしい...
太宰治 「散華」
...安重根 (気軽な調子で)だからさ...
林不忘 「安重根」
...みんな気軽な人々である...
種田山頭火 「行乞記」
...肩を並べて表(おもて)へ出ると――すぐもう冗談まじりの気軽な会話が始まった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...出直して看病に来て上げますから」「それには及びません」気軽な北原は...
中里介山 「大菩薩峠」
...寛子の家よりは気軽なものを感じ...
林芙美子 「泣虫小僧」
...脂がプスプスいつてゐる」と誰かが気軽な調子で云つた...
原民喜 「小さな村」
...彼は帽子をかぶらずに――この気軽な都では服装が自由なので...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...極(ご)く気軽な挨拶で受けた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...2055気軽な世間の渡様(わたりよう)は己には出来ない...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...気軽な君主は徒(いたずら)に日を送りもしょうが...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...気軽な悪戯(いたずら)が多くて驚かすより以上の害は企てえなかった...
柳田国男 「山の人生」
...もともとそんなにうろたえ騒ぐほどのことではないのだ」貞良は気軽な口ぶりでその理由というのを語った...
山本周五郎 「菊千代抄」
...そのトリック式白鷹先生の存在を百二十パーセントに妄信させられていた……私と同様な気軽な...
夢野久作 「少女地獄」
...気軽な詩人は直(す)ぐに出迎へて握手し乍(なが)ら「あなた方は此(この)遠方へ三度まで訪ねて下さつて初めてお目に掛(かゝ)る事が出来たのですね」と云つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...気軽なようで底が知れぬし...
吉川英治 「新書太閤記」
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