...或は集めんとする気組みに倦怠(けんたい)を感じてしまふのである...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...苟(いやし)くも外国人にも窺はれる所は悉(ことごとく)看破するだけの気組みを持たなければなりません...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...両氏の強いあの意気組みと尊い熱情に私は人しれず尊敬の念を捧げてゐた一人で御座います...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一一月号)」
...今にも食堂を立去ろうとする気組みを見せた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...私はわけもなくその気組みに圧される想ひで...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...土方のような壮快な意気組みがあってでもない……大津を立って比叡颪(ひえいおろし)が軽く面(かお)を撫でる時...
中里介山 「大菩薩峠」
...叩き売ってやる意気組みでなけりゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ一人でもそれを実行する意気組みを持っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分で朗読でもして聞かせるかのような意気組みで……「中古のころなりけん...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの福屋一家には七度(ななたび)生れ変っても酬(むく)い切れないほどの怨みがある」「…………」その気組みの激しさに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...水火の中へでもといった気組みが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...内匠はその気組みを避けるように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若者が気組み思ひやるべし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...黒々とした阿賀妻の気組みを読み取った...
本庄陸男 「石狩川」
...その気組みだけは誰にも劣らぬと思っている...
本庄陸男 「石狩川」
...その気組みは本気さで人を真面目にします...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その当時の二人の意気組みが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...何の男ぞ! という気組み...
吉川英治 「剣難女難」
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