...その頃どこかの気紛(きまぐ)れの外国人がジオラマの古物(ふるもの)を横浜に持って来たのを椿岳は早速買込んで...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...贅沢や気紛れであって堪るものか...
豊島与志雄 「悪夢」
...エマニュエルの気紛れな愛撫(あいぶ)やクリストフのやや乱暴な愛撫に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...気紛れなばかりでなく...
豊島与志雄 「春盲」
...そして気紛れな渦巻き...
豊島与志雄 「山吹の花」
...少しづつ気紛れではなくなつて来てもゐる...
林芙美子 「瀑布」
...つひぞない娘の気紛れに噴きだしながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...吾々はたゞこれを気紛れに鑑賞することしかできないわけである...
平林初之輔 「文学方法論」
...その二人は気紛れで飽ツぽい性質だとか...
牧野信一 「青白き公園」
...「私は九郎ぢやない――気紛れといふ性質を知らぬ唯物論者だ...
牧野信一 「ゾイラス」
...救貧監督官は時にこれを気紛れな侮辱的な態度で分与し...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...怠惰や勤勉や気紛れによって各種各様の変化を受けるところの...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...流行の気紛れによる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...気紛れや出来心に従ってのみ行動する者は...
三木清 「人生論ノート」
...何とか気紛しが必要で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...他人の気紛れや不注意のためにここにまぎれこんだ欠点*については...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分の直前の運命を暗示しているものとは元より知らない気紛れに――です...
吉川英治 「江戸三国志」
...購買者の嗜好や気紛れや資力に依存している...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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