...それに「運命」という奴が気紛れもので...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...勝ち誇ってイングランドへ帰る伯爵の胸のなかの気紛れは...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...彼はこの寒さに何の気紛(きまぐ)れからして...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...花というものは植物の枝に偶然に気紛れにくっついている紙片や糸屑のようなものでは決してない...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...一時の気紛れに過ぎないでしょう...
豊島与志雄 「変な男」
...彦一は酒に酔っていた気紛れに...
豊島与志雄 「ものの影」
...そして気紛れな渦巻き...
豊島与志雄 「山吹の花」
...こんな気紛れ遊びをすることも...
中里介山 「大菩薩峠」
...もつと気紛れな場合には...
中原中也 「我が生活」
...何にしても相手が気紛れな雪の結晶のことである...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...気紛れにチョッチョッと呼んでも...
二葉亭四迷 「平凡」
...しょせんは気紛れの浮気おんな...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...詩にて申候えば『古今集』時代は宋(そう)時代にもたぐえ申すべく俗気紛々(ふんぷん)と致し居(おり)候ところはとても唐詩(とうし)とくらぶべくも無之候えども...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...もし自然の法則なるものがかくの如く気紛れな不定なものであるのならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...世間の嗜好の気紛れから特殊の工業がいかに倒れる危険があるものかは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...気紛れや出来心に従ってのみ行動する者は...
三木清 「人生論ノート」
...『もし銀行が気紛れにその紙幣量を制限するならば...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...また例の気紛(きまぐ)れだな...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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