...』『それに余程(よつぽど)の気紛れ者(もん)でね...
石川啄木 「菊池君」
...稚気紛(ふん)として近づく可からず候...
石川啄木 「渋民村より」
...私は風来ものの大気紛れさ...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...展覧会ナゾは気紛れに思立っても皆ブショウだからその計画も捗取(はかど)らないでとうとう実現されなかった...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...僕は気紛(きまぐ)れ者で困るんですが...
海野十三 「恐怖の口笛」
...わがままいっぱいな気紛れから...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...私はまた自分の気紛れで...
徳田秋聲 「或売笑婦の話」
...矛盾と気紛(きまぐ)れを多分に持っているのだった...
徳田秋声 「縮図」
...ただ気紛れな遊びに過ぎないとしましても...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...太鼓の音は如何にも気紛れなものに思えた...
豊島与志雄 「春盲」
...気紛れなものに思えるのだ...
豊島与志雄 「春盲」
...起きている気紛れはない...
中里介山 「大菩薩峠」
...何にしても相手が気紛れな雪の結晶のことである...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...気紛れや我儘で放擲するのではなくて...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...人間の嗜好が気紛れなことや戦争という突発事件やその他の原因と並んで...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...好奇心は気紛れであり...
三木清 「人生論ノート」
...自分にはただ気紛れですることのように良人(おっと)は言っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...また自分の死後彼女を敵の残酷と気紛れに委せる心配からも救われようとして...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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