...欠伸をして阿Qの気紛(きまぐ)れを恨み...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...黄なる水湛(たん)として窪(くぼ)みに溜(たま)りをりて臭気紛々として人に逼(せま)る...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...死ぬ迄の気紛(きまぐ)れに一つ考へ直してみよう...
薄田泣菫 「茶話」
...その頃(ころ)私は或(あ)る気紛(きまぐ)れな考(かんがえ)から...
谷崎潤一郎 「秘密」
...そして気紛れに箸の先で毛虫をとったりしている自分の愚かさに気が付いた...
寺田寅彦 「蜂が団子をこしらえる話」
...気紛れなものに思えるのだ...
豊島与志雄 「春盲」
...気紛れなばかりでなく...
豊島与志雄 「春盲」
...益満の気紛れ、奔放は、十分に知っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...心中のもつ気紛れ...
中井正一 「リズムの構造」
...怒気紛々として掴みかかろうとしている下郎たちも...
中里介山 「大菩薩峠」
...立ち枯れの秋草が気紛(きまぐれ)の時節を誤って...
夏目漱石 「虞美人草」
...つひぞない娘の気紛れに噴きだしながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...気紛れや我儘で放擲するのではなくて...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...人間の嗜好が気紛れなことや...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...人間の嗜好が気紛れなことや戦争という突発事件やその他の原因と並んで...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...いかに若い者が気紛(きまぐ)れな家出をする世の中になっても...
柳田国男 「山の人生」
...それは流行や偏見や気紛れの影響を蒙らない...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...実は私の此処に来たのはひどい気紛れからで...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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