...――「その植木屋の娘と云ふのは器量も善いし、気立ても善いし、――それはわたしに優しくしてくれるのです...
芥川龍之介 「歯車」
...仕合わせとこれが気立てのやさしい正直もので...
寺田寅彦 「どんぐり」
...気立ての優しいよい娘であったが...
寺田寅彦 「やもり物語」
...気立ては昔し踊り子であったころと少しも変わらなかった...
徳田秋声 「挿話」
...気立ての面白い女なら...
徳田秋声 「爛」
...気立てのよさそうな眼はなんとなく落ち着いた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...あんな気立てのよい姉上が...
中里介山 「大菩薩峠」
...せめて気立てのいい嫁でも貰ってやって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女も美しい気立ても申分はないようだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あまり気立てが優(やさ)しすぎる...
久生十蘭 「キャラコさん」
...何しろ気立てのいい床屋の若い衆なんでして...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...「たいへん気立ての優しい...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...娘は気立てもいいし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...気立てのいい、実直な美人でしたが、世間を知りません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...コニーの気立てがあれば...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...その人々の気立てによって...
宮本百合子 「生きるための協力者」
...気立てはよい方ですからねえ」それを云いながら...
矢田津世子 「女心拾遺」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
便利!手書き漢字入力検索