...そして気楽な棲家(すみか)はないと思って悦(よろこ)んでいた...
海野十三 「柿色の紙風船」
...もう少し気楽なところでは...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...まだしも気楽なように思えた...
徳田秋声 「足迹」
...気楽な処じゃないかね...
徳田秋声 「あらくれ」
...したがって気楽な宗近が羨ましい...
夏目漱石 「虞美人草」
...「これから六月までは一番気楽な時ですね...
夏目漱石 「こころ」
...学生生活ほど気楽なものはないという文句が何度も繰り返された...
夏目漱石 「三四郎」
...「あの坂井と云う人はよっぽど気楽な人だね...
夏目漱石 「門」
...こう云う気楽な考で...
夏目漱石 「門」
...気楽な親類の家へ来ているように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな気楽な話じゃないよ」「ヘエ」「お前の智慧で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...気楽なのではないかと思つた...
林芙美子 「瀑布」
...ピクニックにでも来たような気楽なようすで...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...旦那じゃな」気楽な居食いの生活で...
火野葦平 「花と龍」
...僕は世人の気楽なるに驚くね」と文学者の口よりかかる説の出(い)ずるは幾分か世運の進歩せし兆(しるし)ならん...
村井弦斎 「食道楽」
...気楽な所へお移ししようと言ったのだけれど...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...貧乏神様の御蔭なりゃあこそこげに気楽な一生が送れますので...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...矢代はほッと起き上ったような気楽な気持ちになって舞台を眺めた...
横光利一 「旅愁」
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