...時間に気早くなるなよ...
...彼はかなり気早いな...
...彼女の気早さが止まらない...
...叔母さんどの辺?」と気早(きばや)に向き返って行(ゆ)こうとする...
泉鏡花 「悪獣篇」
...主税は気早に靴を脱いで...
泉鏡花 「婦系図」
...その時に当って福沢先生を気早い若い人達...
大隈重信 「明治文明史上に於ける福沢翁」
...平林の村は殆ど日蓮宗であること、自分たちは冬になると平林へ帰ること、池の傍だけに寒さの強いということ、この池から氷が採れる、厚く張る時は二尺を超える、一尺の氷の下に置いた新聞も読めるほど透明であるということ、これから先は、毎日この家に日はあたらぬ、雪もかなり深いということ、先年東京から祭文(さいもん)語りが来て、佐倉宗吾の話をした時、降り積む雪は二尺あまりというたので、気早の若者は、馬鹿を吐け、山の中じゃああるまいしと、大いに怒って撲(なぐ)りつけたという...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...気早な人たちはもう...
太宰治 「惜別」
...そこに今は気早に黄ばんだ葉をつけ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...飛び出す気早な連中がいる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...気早なのに似合わず大分遅いと話してたら演芸放送に移ると間もなく来ました...
羽志主水 「越後獅子」
...気早にもうパンタロンやシュウミイズを投げ込んでゐた...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...風が気早に、マロニヱの繁みを雨傘のやうに広げると、もう雨雲が破れて、雨脚が額に痛くなつた...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...気早やに白地大型ゆかた...
三好十郎 「斬られの仙太」
...)先導の女気早で痴(おろか)な...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...すこし気早やなポロシャツに重いズボンというすがたなのだ...
山川方夫 「演技の果て」
...如何(いか)にも破壊を好む気早(ばや)な仏蘭西(フランス)人の気に入り相(さう)な遊戯(あそび)だ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...自分は怖しく気早に駈けて行く...
吉川英治 「篝火の女」
...彼は鷹の子の如く俊敏な気早な若武者でもあったから...
吉川英治 「三国志」
...如何なされたか」「気早の御大将...
吉川英治 「三国志」
...気早にかかっているものとみえる」――もう眠るまもない時刻...
吉川英治 「私本太平記」
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