...時間に気早くなるなよ...
...彼はかなり気早いな...
...彼女の気早さが止まらない...
...少し気早い――不自然な様に思ふかも知れぬが...
石川啄木 「菊池君」
...糸七の気早く足へ掛けたバケツの水は...
泉鏡花 「薄紅梅」
...一行中の気早(きばや)の若者が...
海野十三 「科学時潮」
...有合せの軍兵をかき集めて気早やに烽火をお挙げになつてしまつたといふお工合のやうでございました...
太宰治 「右大臣実朝」
...」と中畑さんは、めつきり痩せても、気早やな性格は、やはり往年のままである...
太宰治 「津軽」
...まだ解散にならぬ前から気早やに冠をかなぐり取つた者もゐたし...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...いざ出直しの用意にとりかかるという気早さです...
中里介山 「大菩薩峠」
...気早(きばや)な連中はもう引き揚げると見える...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...風が気早に、マロニヱの繁みを雨傘のやうに広げると、もう雨雲が破れて、雨脚が額に痛くなつた...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...これからすぐ伝馬町へ行って……」気早に駈け出そうとするのを...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...暮も押しせまつた一日気早のスケーターに混つて氷湖上に出て見た...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...気早やで、ひょうきんで、兎角、やり損いの多い弁公と彼との、大江戸の日影から日影を、さ迷い歩くような、流浪生活は、それからはじまった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...率直が気早となり...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...二人も気早にそこを掘り返してゆく...
吉川英治 「江戸三国志」
...自分は怖しく気早に駈けて行く...
吉川英治 「篝火の女」
...気早にも黴(かび)を払ッた伝来の物ノ具などして...
吉川英治 「私本太平記」
...この砦(とりで)へ攻(せ)めよせてくるとでもいうことか」忍剣(にんけん)は気早(きばや)な肩をそびやかした...
吉川英治 「神州天馬侠」
...気早(きばや)に立ちあがって...
吉川英治 「神州天馬侠」
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