...腹が立って気掛りで欠伸がとまってしまうくらいであった...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...何となく気掛りな人物である...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...妙に人形がつき纒っている」明智は非常に気掛りの様子で立上った...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...第一犯人の逃亡が気掛りです...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...ひどく気掛りではあったが...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...少し気掛りなことがあったものだから...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...誰かが聞きはしなかったかというのがただひとつの気掛りだった...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...一同妙に気掛かりなような心持で腰掛けていたようなわけで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...或る漠然とした一種の気掛りだった...
豊島与志雄 「狐火」
...やはり頭の底に始終気掛りなものが出来て...
豊島与志雄 「古井戸」
...しきりに気掛りになってきた...
豊島与志雄 「古井戸」
...なまじい親父(おやじ)に似ているだけがなお気掛りである...
夏目漱石 「虞美人草」
...彼は此気掛(きがゝり)が...
夏目漱石 「それから」
...彼はこの気掛が、自分を駆って、凝(じっ)と落ち付かれない様に、東西を引張(ひっぱり)回した揚句、遂(つい)に三千代の方に吹き付けるのだと解釈した...
夏目漱石 「それから」
...一層気掛りの度合(どあい)が増したものと見え...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...巡査は気掛りらしく訊ねた...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...若い者ばっかり家に残してくのも気掛りだから四五日の間お前町の辻さんの所へ手伝に行ってお出で...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...気掛りであつた電報は却(かへ)つて「スベテアンシンセヨ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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