...いくらか疑ふやうな気振りさへ見えました...
薄田泣菫 「質屋の通帳」
...些(ちっ)ともそんな気振りを見せない...
モリス・ルヴェル Level, Maurice 田中早苗訳 「誰?」
...細君が主(あるじ)の好奇(ものずき)を喜ばない気振りが...
徳田秋声 「足迹」
...取り澄ました気振りは少しも見えず...
徳田秋声 「新世帯」
...次ぎの相手がもう側ちかく来てでもいるような気振りを見せるのだった...
徳田秋声 「仮装人物」
...お増は気振りなどのさっぱりしたその女と誰よりも親しくしていた...
徳田秋声 「爛」
...気振りもお見せになりませぬ...
直木三十五 「南国太平記」
...店の方へは気振りも見せないんだそうですよ」「贅沢(ぜいたく)な化物じゃないか」「主人の由兵衛はあの気象だから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それを気振りにも現さなかった岩根半蔵はどういう考えだったでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...行子はなんの気振りも見せず...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...一向に三千雄にはそんな気振りもなく...
牧野信一 「滝のある村」
...政は帰る様な気振りを見せたりした...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...いまにも立って来るかと待たれるその気振りは...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...前屈みになってこちらを窺っているような気振りが感じられた...
矢田津世子 「父」
...但し御両人そんな気振りもなく...
山本笑月 「明治世相百話」
...そんな気振りをチットモ見せなかった...
夢野久作 「ココナットの実」
...その文字と編笠の下から垂れた長髯とを見較べている気振り...
吉川英治 「剣難女難」
...殺さんとする気振りすらあるのです...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??