...それが俄かに気懸りになった...
海野十三 「三人の双生児」
...私は少し気懸りになって来たものですから...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...鶴子は夫を置いて行くのも気懸りなので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...こうしている間も気懸りである...
谷崎潤一郎 「細雪」
...」「それに、先程申したように、別所君と一緒に、或は別々かも知れませんが、同時に居なくなったということがなんだか、気懸りです...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...私にはかえって気懸りになりました...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...彼女は気懸りそうに...
豊島与志雄 「乾杯」
...俊子が気懸りそうな眼付でじっと見てくれたのが...
豊島与志雄 「月明」
...良一は気懸りになった...
豊島与志雄 「椎の木」
...気懸りにはなっていましたが……...
豊島与志雄 「千代次の驚き」
...何だか変に気懸りなものがあって...
豊島与志雄 「肉体」
...周平はふと気懸りになって...
豊島与志雄 「反抗」
...あんたがこの前行つた時でも毛布団だつたとかつて言つてたあね」母は随分気懸りらしかつた...
中原中也 「分らないもの」
...私にもそれがなにより気懸りです...
山本周五郎 「失蝶記」
...「気懸りなのは山県先生のお身上じゃ...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...何より彼の菩提心に気懸りとなるのは身の不自由な兄の半生...
吉川英治 「剣難女難」
...実はすこし気懸りになり出していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...それとも、昨夜(ゆうべ)から寝もやらずにおいであそばすか」それだけが――何かにつけ老公のことのみが、気懸りらしく、そう問い返した...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索