...何かしらしきりに気懸りなものがあった...
豊島与志雄 「悪夢」
...彼女は気懸りな三時間を過した...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...川村さんの方が何か気懸りらしく...
豊島与志雄 「椎の木」
...気懸りの一つの種である松本家を...
豊島与志雄 「自由人」
...私には気懸りなことがあった...
豊島与志雄 「田園の幻」
...何だか変に気懸りなものがあって...
豊島与志雄 「肉体」
...彼はも一つ気懸りなものを感じた...
豊島与志雄 「反抗」
...周平はふと気懸りになって...
豊島与志雄 「反抗」
...ふと気懸りな一事につき当りました...
豊島与志雄 「舞踏病」
...追いついた以上はこっちのものだが――追い過して海へでも追い出してしまってはならぬ」というようなことが気懸りになると...
中里介山 「大菩薩峠」
...再びその顔には気懸りらしい表情が浮かんだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...いたずらに我が身終らば汝の父もまた喪わん事こそ気懸りなれといって...
南方熊楠 「十二支考」
...金之助にはそれがなにより気懸りだったが...
山本周五郎 「落ち梅記」
...私にもそれがなにより気懸りです...
山本周五郎 「失蝶記」
...その点だけ気懸りであるが...
山本周五郎 「風流太平記」
...父上にはそれだけがお気懸りらしい...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...気懸りでならないので...
吉川英治 「宮本武蔵」
...まだ幾分かの気懸りは残していたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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