...それが俄かに気懸りになった...
海野十三 「三人の双生児」
...それは甚だ気懸りであった...
海野十三 「蠅男」
...私は少し気懸りになって来たものですから...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...そうして始めて我家の事が少し気懸りになって来た...
寺田寅彦 「震災日記より」
...それらの気懸りを一方では楽しむ気持もあった...
豊島与志雄 「自由人」
...私には気懸りなことがあった...
豊島与志雄 「田園の幻」
...この室に居るのが気懸りなら...
豊島与志雄 「二つの途」
...久能はこのまま死ぬのじゃないかと気懸りになり...
豊田三郎 「リラの手紙」
...私にもそれがなにより気懸りです...
山本周五郎 「失蝶記」
...四「ようすだけでもみにゆこう」休之助は気懸りらしく云った...
山本周五郎 「風流太平記」
...あれがいつまでもわしのことを気懸りに思っていやせぬかということじゃった...
山本周五郎 「麦藁帽子」
...「なにか気懸りなことでもできたのか」「七十郎は角(つの)を折ったらしい」と甲斐が云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「気懸りなのは山県先生のお身上じゃ...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...なにがお気懸りなのですか」光辰は沈黙した...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...何もすることがないと思うと天気ばかりが気懸りなものだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...実はすこし気懸りになり出していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...気懸りでならないので...
吉川英治 「宮本武蔵」
...薄々は一抹の気懸りを抱いていたものとみえて...
吉川英治 「夕顔の門」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??