...かえってこの花前に気恥(きは)ずかしいような感じもする...
伊藤左千夫 「箸」
...僕は学生時代にね……」と『英文武士道』の表紙のやうに一寸顔を紅(あか)くして「気恥しい訳だが...
薄田泣菫 「茶話」
...掛引など気恥しくて出来やしません...
薄田泣菫 「茶話」
...妙に気恥ずかしくて背中がくすぐったくなるような声である...
寺田寅彦 「柿の種」
...何故に見知らぬこの男はこんな気恥しいシインを見逃してはくれないのかと不快に思った...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...それは気恥ずかしいからであり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何となく気恥かしい心持がして止(よ)してしまった...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...三造は一寸気恥ずかしいものを感じた...
中島敦 「プウルの傍で」
...三四郎は自分ながら気恥ずかしいような妙な心持ちがした...
夏目漱石 「三四郎」
...此女に斯んな気恥(きは)づかしい思ひをさせる...
夏目漱石 「それから」
...時世の変ったこの頃では気恥かしくてうかうかとは裸にもなれない始末です...
火野葦平 「糞尿譚」
...みんな狂人(きちがひ)みたいに跳びあがるなんて!」この言葉にわれらの勇士たちは気恥かしくなつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...私はそういう若い女の姿で自分の母を考えることは何か気恥しくって出来ずにいた...
堀辰雄 「幼年時代」
...妙な気恥しさを感じたもので...
牧野信一 「砂浜」
...まちがっていてはと気恥ずかしく思って玉鬘は手を出そうとしないのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...気づかないふうばかりを相手が作るために気恥ずかしくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...薫には気恥ずかしく思われ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...弁の尼はこの役を勤めることが気恥ずかしく...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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