...巨人の腕に、つかみあげられたときは、目がまわって、気をうしなってしまったが、ふと、目を開くと、高い空を、ヒューッ、ヒューッと、風のように、とんでいることがわかったそうです...
江戸川乱歩 「天空の魔人」
...黙って買うお客様には結局高いものを売りつけることになる...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...一本の高い茎に細長い葉だけを瓶洗いのブラシみたいに飾った途方もないつまらぬ草や...
「草藪」
...高粱の高い影は二間幅の広い路を蔽(おお)って...
田山花袋 「一兵卒」
...月と高いポプラの樹とがただならぬ光景を見下ろしていた――英国の老外交官が大声を張りあげて喚きながら走って行く姿を...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...苔生(こけむ)した瓦(かわら)屋根の真赤な高い頂などが見えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...色あせた夏羽織を着た背の高いひとが出て来た...
林芙美子 「新版 放浪記」
...これが重要な点であるが)高いだろうなあと思って...
古川緑波 「富士屋ホテル」
...オペルといふ自動車を見たが七千円とは高いので...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その背の高いイギリス人の上に微笑(ほほえ)ませて...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...もっと高い山だと空気が稀薄で呼吸が困難であるか知らないが...
正宗白鳥 「登山趣味」
...馬鹿馬鹿しく高い塀の冷(つめた)い感じが...
水上滝太郎 「遺産」
...そしてカムパネルラのせいの高いかたちが過ぎて行って間もなく...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...すこし高い花やよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...誰だか高い窓から飛んではいつて来て...
村山籌子 「かくれんぼ」
...小高い一筋の陸地をこしらえました...
柳田國男 「日本の伝説」
...丈(せい)の高い草が...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...一つの部屋の前だけがらがらとそれが繰りあけらるるとまだ相当に高い西日が明るく部屋にさし込んで来た...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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