...なお気安く心地爽かに眠り得た...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...ここの海でとれとれの新鮮なものも気安く得られますので...
上村松園 「謡曲仕舞など」
...この宿は評判だけあつて、気安くて、深切で、安くて、よろしい、殊に、ぶく/\湧き出る内湯は勿体ないほどよろしかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...此宿は気安くて深切で...
種田山頭火 「行乞記」
...美代子とは気安く話が出来ましたし...
豊島与志雄 「白藤」
...りよは気安く話が出来...
林芙美子 「下町」
...万事をできるだけ気安く考え...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...むしろ気安くていいとさえ思ってはいるものの...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...こんな思いを自分もし又子供にまでさせて漸っとこうして自分が気安くしているのかと思うと...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...気安く優しい女房に要点を打ち明けた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...「申し上げます、根岸の大戸(おおど)さまがお見えになりましたが――」との、取次の言葉には見向きもせず、「片里(へんり)どのなら心置きない――客間にお通し申すまでもなく、失礼ながらこれへお連れ申すがよい」と、気安く言って、自分は尚も絵絹に向っているのでした...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...あなたのおっしゃる意味で気安くも考えて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...源氏にとってはこの人ほど気安く思われる夫人はなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お若い御主人を気安く思って礼儀なしになっているのであろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それからのちの宮は二条の院へ気安くおいでになることもおできにならなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...安いこれらの品を気安く用いた...
柳宗悦 「工藝の道」
...どこか気安く語られるのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...それを見ると長左衛門宗治も気安くなった...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??