...彼等のどの言葉にも行為にも、上品さと陶冶とが見られ、衒うところも、不自然な隔意もなく、我々に対する心づかいも、気安く、同情を以て与えられた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...案外気安く大和絵の幅(ふく)を掛けてくれた...
岩本素白 「野の墓」
...それほど気安くて深切にして下さる)そして酒のうまさは!・つかれた脚を湯が待つてゐた・雲がいそいでよい月にする七月十八日晴れて暑い...
種田山頭火 「行乞記」
...院長が気安く診てくれた...
徳田秋声 「仮装人物」
...子供は日増しに母親と気安くなって来た...
徳田秋声 「爛」
...却つて気安くていゝつていふの...
徳田秋聲 「二つの失敗」
...」北村は気安く言った...
豊島与志雄 「自由人」
...美代子とは気安く話が出来ましたし...
豊島与志雄 「白藤」
...りよは気安く話が出来...
林芙美子 「下町」
...万事をできるだけ気安く考え...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...むしろ気安くていいとさえ思ってはいるものの...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...あなたのおっしゃる意味で気安くも考えて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お若い御主人を気安く思って礼儀なしになっているのであろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それからのちの宮は二条の院へ気安くおいでになることもおできにならなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宮のおいでにならぬ時であったから常陸の妻は気安く思い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...安いこれらの品を気安く用いた...
柳宗悦 「工藝の道」
...どこか気安く語られるのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...それを見ると長左衛門宗治も気安くなった...
吉川英治 「新書太閤記」
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