...わたしはそこに気安さを感じ...
芥川龍之介 「夢」
...何かしらほっとしたような気安い気持になって...
池谷信三郎 「橋」
...なお気安く心地爽かに眠り得た...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...ここの海でとれとれの新鮮なものも気安く得られますので...
上村松園 「謡曲仕舞など」
...見得を張らないで済む気安さ...
種田山頭火 「旅日記」
...そう言ってくれるのを自分でも気安めだ...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...それが何かの気安めになったことを思い出したが...
徳田秋声 「仮装人物」
...もつと気安い世間並の生活に取りつかうとしたことは明らかであつた...
徳田秋聲 「歯痛」
...肉体で了解しあつてゐる気安さで...
林芙美子 「浮雲」
...或気安さのようなものを感じていた...
堀辰雄 「菜穂子」
...誰にでも気安かったなあ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...「住みかえた家は気安し郭公(ほととぎす)」と枯れた達者な字でしたためられてある死んだ二葉町の大師匠燕枝の軸が...
正岡容 「寄席」
...お若い御主人を気安く思って礼儀なしになっているのであろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...安いこれらの品を気安く用いた...
柳宗悦 「工藝の道」
...小鳥に餌(ゑ)をば遣(や)るやうな気安い時を持たなんだ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...我我は先づ何よりも公務や商用で旅行する境遇でないことの気安さを喜んだ...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...お前の気安(きやす)めになるような...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...下駄(げた)はいづれ其中(そのうち)に買はうと自分ながら気安めな考(かんがへ)をして居り升た...
若松賤子 「黄金機会」
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