...何処(どこ)へ出しても耻(はず)かしくない妹として人に見せびらかす気味合いであったのに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...雪子は最初から女ギャングの言動に胆(きも)を奪われた気味合いで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...初めのうちはこの老人に遠慮する気味合いであった一座の空気も...
谷崎潤一郎 「細雪」
...口許に勝気らしい気味合いがある...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...なにか遠方へ出発するような気味合いがあった...
豊島与志雄 「秦の出発」
...つき込んだ話に持ってゆきにくい気味合いがあった...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...なにか高慢な気味合いがその白々しい額に浮んでいた...
豊島与志雄 「波多野邸」
...どうも色慾二道の気味合いがあるようだと...
豊島与志雄 「山吹の花」
...阪井の悪事に黙会(もくかい)しているような気味合いもないではありませんでしたが...
久生十蘭 「ハムレット」
...この気味合いを最も明らかに見せているので...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...この以下となるとそうした気味合いが特に露骨になって...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...相手の心に何物かを遺さねば措かぬといったような気味合いがある...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...追い打ちをかけんとしている気味合いが歴々と見えていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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