...飛んだ気味の悪い事がありましてね...
泉鏡花 「薄紅梅」
...気味の悪いことを言った...
海野十三 「火星兵団」
...その気味の悪い紙包の中には一体何が入っているんですか」「さあ何が入っているかな...
海野十三 「四次元漂流」
...……何とも云えぬ気味の悪い音が...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...顔は気味の悪いほどの色をしていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...その気味の悪いところにもおのずから一種の甘みがあるという風に思いながら...
谷崎潤一郎 「鍵」
...それから電車のポールの尖端から出る気味の悪い火花も...
寺田寅彦 「電車と風呂」
...一見して気味の悪いという感じをお松に与えないで...
中里介山 「大菩薩峠」
...気味の悪い一夜を明かす...
中島敦 「光と風と夢」
...半信半疑ではあるが何だか物凄(ものすご)い、気味の悪い、一言(いちごん)にして云うと法学士に似合わしからざる感じが起こった...
夏目漱石 「琴のそら音」
...彼は気味の悪い感じを彼の全身に伝えるこの塊を軽く指頭で撫(な)でて見た...
夏目漱石 「道草」
...気味の悪い雲を見上げていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...どうしてこんな短っかいそれで居て何だか薄気味の悪い夢を見たんだかどうしても考えがつかなかった...
宮本百合子 「悲しめる心」
...気味の悪い卑しい女めと思召して手をひどくおつねりになりましたのは匹夫の恋のようで滑稽(こっけい)に存じました...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...気味の悪い圏(わ)をかきましょう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ツイ今先刻(さっき)まで、真赤になっていたその顔が、次第次第に青褪めて、眼を見開いた行き倒れのように、気味の悪い、ゲッソリとした表情に変って行くのを、驚き怪しみながら見とれているのであった...
夢野久作 「斜坑」
...精神異常者でなければトテモ書けないと思われるような気味の悪い妖気が全篇に横溢(おういつ)しております...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...気味の悪い冷風がサーッと一陣に揺すり立ててきた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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