...気味の悪い心もちがするのでございます...
芥川龍之介 「疑惑」
...見物はすみましたか?」老人は気味の悪い微笑をしながら...
芥川龍之介 「不思議な島」
...薄気味の悪い古葛籠(ふるつづら)が一折...
泉鏡花 「縁結び」
...気味の悪い笑いをうかべた...
海野十三 「火星兵団」
...もうこんな薄気味の悪い実験なんぞ...
江戸川乱歩 「悪霊」
...「俺(わし)は瀬戸島の大蛇(おろち)ぢや……」と気味の悪い囈言(たはごと)を言ひ言ひしてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...気味の悪いような個性がある...
太宰治 「正義と微笑」
...絵というよりもむしろ臓腑(ぞうふ)の解剖図のような気味の悪い色の配合が並べられている...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...薄気味の悪い変な押入だ! という気持が...
豊島与志雄 「白血球」
...気味の悪い」これは子供でもなし...
中里介山 「大菩薩峠」
...謎の女はそんな気味の悪い事はせぬ...
夏目漱石 「虞美人草」
...突然姿見(すがたみ)に映る気味の悪い自分の顔に出会ったりした時は...
夏目漱石 「明暗」
...元来鏡というものは気味の悪いものである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...身の毛のよだつような気味の悪い情景(シーン)です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...薄気味の悪い猫なで声を出して――まつたく...
牧野信一 「鏡地獄」
...ガサガサ気味の悪い音をたてて...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...身丈の気味の悪い程大きい体に玩具の様な鍬を下げて一人前の男にノッシリ...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...すては気味の悪いほどしずまり返った...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
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