...此気分のよいところで早速枕に就くこととする...
伊藤左千夫 「浜菊」
...私は亡児の気分のよい時に...
鷹野つぎ 「窓」
...小遣があつて気分のよい日はいつでも私のお祭である...
種田山頭火 「一草庵日記」
...そのころになると、春よしのお神にも慾が出て来て、もう少し養生したら、気分のよい時、いずれ梅村さんも近いことだから、遊びに来てはどうかと言うのだったが、引き裂いた証書は実は写しで、本物は担保に取った大場の手元にあるのはとにかくとして、その言い分にも理窟(りくつ)がないわけでもなく、あの病気のひどい絶頂に、夜昼をわかず使った氷代だけでも、生やさしい金ではなかった...
徳田秋声 「縮図」
...長老は気分のよいときには内側の廊下を通って...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...祖母の衰弱がまだひどくならない前、気分のよい時、A叔母さんはまた見舞いに来て、祖母と暫く話していった...
豊島与志雄 「窓にさす影」
...ぼくの病気も解放された心の明るさに伴って一枚一枚皮をはぐように気分のよい日がつづいた...
村山俊太郎 「子どもの世界」
...御気分のよい折を待ちましょう」笠をかぶって雨の中を...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索