...派手好きな人一倍勝気で気位の高い夫人の気性からいえば...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...たかだか気位の高い妻の讒訴(ざんそ)をして愚痴を零(こぼ)すくらいのものだろうと...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...人間としてそんな莫迦莫迦しいことがあり得るものであったろうか? いわんや伯爵爵夫人であったあの美しい妻が……あの気位の高い妻ドローレスが……あんな醜いぶざまな悲哀(トリステサ)と……私にとっては...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...しかも人並外れて気位の高い妻が...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...星者は曾の気位の高いのを見ておべっかをつかった...
田中貢太郎 「続黄梁」
...俊敏(しゅんびん)で早熟(そうじゅく)の上に盲目になった結果として第六感の神経が研(と)ぎ澄(す)まされてもいたことを思うと必ずしも突飛(とっぴ)な想像であるとはいえない気位の高い春琴は後に恋愛を意識するようになってからでも容易に胸中を打ち明けず久しい間佐助に許さなかったのである...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...経験の浅い少女と少年がどんなに平気を装(よそお)っても嗅(か)ぎ付かれずにはいないものだが佐助が同門の後輩(こうはい)となってからは以前のように夜更けるまで対坐(たいざ)する機会もなく時折兄弟子の格式をもっておさらいをしてやるぐらいなものその他の時はどこまでも気位の高いこいさんであって...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...気位の高い婦人は...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...きみと同じように気位の高い...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...気位の高い恥ずかしがりの娘たる彼女は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二人の気位の高いのを知って...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...僕なども一緒に矢張り気位の高い仲間であった...
夏目漱石 「正岡子規」
...人に騒がれるなどいうことは気位の高いお春のやりそうな事ではなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...妹のやつの気位の高いのには...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...あの気位の高い殿がよくもまあ私になど仰ゃって来られたものだ...
堀辰雄 「ほととぎす」
...気位の高い作家のフィリックス氏は宮廷もどきグループを作り...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...気位の高い村長(当時は「村」だったのである)がいた...
山本周五郎 「青べか物語」
...その気位の高い村長は...
山本周五郎 「青べか物語」
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