...私の視線に気付くと...
梅崎春生 「狂い凧」
...直接性にとっては全く見当違いな出発であったことに気付くのでなければならない...
戸坂潤 「科学方法論」
...処でヘーゲルの哲学体系に於て容易に気付く点は...
戸坂潤 「思想としての文学」
...直ちに人々の気付くのは判断と判断作用(Urteil u. Urteilen)との区別である...
戸坂潤 「性格としての空間」
...如何に現象学的(?)に分析したものであるかに気付くだろう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それを自ら気付くと...
豊島与志雄 「子を奪う」
...非凡であったがために自他共にその過ちに気付くのに暇がかかった...
中勘助 「独り碁」
...ひょいと自己の真の位置に気付くこともあるかも知れない...
中島敦 「狼疾記」
...危険に気付くと、直ぐに窓枠に噛りついた...
牧野信一 「明るく・暗く」
...雨戸の隙間から蒼白い明りが滲み込むだのに気付くと...
牧野信一 「眠い一日」
...始めて恭吉の容貌と挙動が人に勝れて居るのに気付くと共に此那半獣の様な男が自分の生涯の道連れであると云うのは余りみじめな...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...……間……ヒョイと自分が何をしようとしていたかに気付く仙太...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...自分もまた小娘の感情に還って剥き出しに挑みかけているのに気付く...
矢田津世子 「女心拾遺」
...慶太郎のおしもを見る眼ざしが変ってきていると気付く...
矢田津世子 「女心拾遺」
...声をかけても気付くふうもなく...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...それにつれて身体(からだ)がもとの通りに元気付くし...
夢野久作 「支那米の袋」
...……だから……私はそう気付くと同時に...
夢野久作 「一足お先に」
...私は彼女の肉体に金羊毛酒場(カバレット・トア・ズン・ドル)の女としてふさわしくないところがあるのに気付くのであった...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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