...どの馬を見ても磨墨ほどの逸物はいないので彼はすつかり気をよくして上機嫌になつていた...
伊丹万作 「余裕のことなど」
...私は大いに気をよくして働き続けたが...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...二人もすっかり気をよくしていたが...
上田広 「指導物語」
...有力なる殺人容疑者としてフットライトを浴びることになろう――と佐々部長刑事は気をよくしていた...
海野十三 「地獄の使者」
...大いに気をよくして...
太宰治 「パンドラの匣」
...気をよくしていた...
太宰治 「火の鳥」
...気をよくしてゐた...
太宰治 「火の鳥」
...亭主の方はただもう墓の主がわかったということに充分気をよくしているらしく...
橘外男 「逗子物語」
...未亡人は自分の計画が此処(ここ)まで進展したことに気をよくしているらしく...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それで当人も気をよくして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それに私は少し気をよくして...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...最初のほどはかなり気をよくして...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに主膳はいささか気をよくしているのですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...俺がちょっと小手調べをしてみるから」「いいとも」平次の謙遜(けんそん)な調子に気をよくして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...たちまち気をよくして...
吉川英治 「三国志」
...全軍気をよくしている矢先である...
吉川英治 「三国志」
...気をよくしていた十内老人である...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...天候に気をよくしていたのである...
吉川英治 「随筆 新平家」
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