...さも重大らしく勝手気ままな事を親切ごかしにしゃべり散らすのを聞かされた時...
有島武郎 「或る女」
...たがいに勝手気ままな号令を出して...
海野十三 「怪塔王」
...まだチロオヌを粉砕する確信が持てるであろうか? 気ままな激怒と...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...まるでダイヤモンドか青玉(サファイヤ)のようには見えんかな? おのぞみなら一つ気ままな植物学なり地質学なりを応用してはいかがじゃ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...気ままなお増に責められて芳村へ詫(わ)び手紙をさえ書いて送らせられ...
徳田秋声 「足迹」
...老人の気ままな足取りよりも少し早く歩かせた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その場かぎりの気ままな戯れを恣(ほしいまま)にした方が後くされがなくて好(い)いと思っている...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...気ままなところに気ままな形で立つてゐました...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...父親はまたもや気ままな性分にすっかりとらえられてしまったらしく...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...国王が大層お好きな自由奔放で気ままな脱線は...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...いわんや勝手気ままな一片の法令の如き...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これほどに強力な・これほどに気ままな・自由は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...殊に良人から離別して来た養子娘の気ままな真紀子を...
横光利一 「旅愁」
...幾らか気ままな感じも含み...
横光利一 「旅愁」
...自由気ままな姿であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もちろん部分的には、まとまりのいい、無理のない構図もあるが、(また仏伝図や本生図(ほんしょうず)には統一のある立派な構図を持ったものもあるらしいが、)大体としては、きわめて象徴的な、気ままな、お伽噺(とぎばなし)めいたやり方で満足しているように見える...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...遊蕩者の気ままな無責任な移り気に過ぎなかった...
和辻哲郎 「転向」
...気ままな興奮と浮気な好奇心となげやりな勇気とがそれを汝に持ち来たすだろう...
和辻哲郎 「転向」
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