...人間の勝手気ままな事が感ぜられる気がする...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...こんな子供みたいな気ままな事をなさるものらしいのね...
太宰治 「斜陽」
...まるでダイヤモンドか青玉(サファイヤ)のようには見えんかな? おのぞみなら一つ気ままな植物学なり地質学なりを応用してはいかがじゃ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...気ままなお増に責められて芳村へ詫(わ)び手紙をさえ書いて送らせられ...
徳田秋声 「足迹」
...自由気ままな軽快さで指揮していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この曲は自由気ままなフーガで成っていて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ジョルジュは遠のいて勝手気ままな振る舞いをした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その場かぎりの気ままな戯れを恣(ほしいまま)にした方が後くされがなくて好(い)いと思っている...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...気ままな保養をするという程度であった...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...気ままな場所へ叩(たた)きつけられて行くような音を起した...
夏目漱石 「行人」
...国王が大層お好きな自由奔放で気ままな脱線は...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...しじゅう自由気ままな態度で押しとおすことをゆるす規則はない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...殊に良人から離別して来た養子娘の気ままな真紀子を...
横光利一 「旅愁」
...幾らか気ままな感じも含み...
横光利一 「旅愁」
...勝手気ままな囈言(たわごと)を投げあっているこれらの男共は...
吉川英治 「平の将門」
...自由気ままな姿であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いかにも気ままな道を歩いたり...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もちろん部分的には、まとまりのいい、無理のない構図もあるが、(また仏伝図や本生図(ほんしょうず)には統一のある立派な構図を持ったものもあるらしいが、)大体としては、きわめて象徴的な、気ままな、お伽噺(とぎばなし)めいたやり方で満足しているように見える...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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