...気まぐれに読むにしては...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...気まぐれに面白半分に実業熱にうかされる素人とのとうてい我慢の出来ないところを平気で切り抜け...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...夏の一夜の気まぐれに...
太宰治 「天狗」
...これと反対にまた世俗に有名ないわゆる大家がたまたま気まぐれに書き散らした途方もない寝言のようなものが...
寺田寅彦 「科学と文学」
...単に子どもが気まぐれに描いたものだと思わせたいというのがあるのでしょう...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...気まぐれに金にあかして書物を買って有っている素人にさえ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...奴が気まぐれに呑んでくれたので...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...子ども心の気まぐれにわすれてしまうこともあった...
新美南吉 「花をうめる」
...気まぐれにおせいをねらつた猟師のやうなものだと...
林芙美子 「浮雲」
...そして、これらのものが集まって、彼を不安に、気まぐれにし、彼を海べに追い立てた...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...まったく投げやりに彼の気違いじみた気まぐれに身をまかせてしまった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...ふとした気まぐれにそれを嘘だと思ってみるような心持ちであった...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...もっと気まぐれに近いようなものではないだろうか? ……夜伽に疲れた私は...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...「あなたの叔母様はわたくしの気まぐれに喜んで応じてくださいました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...気まぐれに拵えた紫前掛...
宮本百合子 「毛の指環」
...11460福(さいわい)も禍もその折々の気まぐれになって...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...あの甘美な健康が時おり気まぐれにわたしに戻って来ることがあっても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そのためレイクは気まぐれに...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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