...気まぐれにもここに訪れてこようとはしない...
薄田泣菫 「水仙の幻想」
...これと反対にまた世俗に有名ないわゆる大家がたまたま気まぐれに書き散らした途方もない寝言のようなものが...
寺田寅彦 「科学と文学」
...ほんの気まぐれに...
寺田寅彦 「柿の種」
...単に子どもが気まぐれに描いたものだと思わせたいというのがあるのでしょう...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...私は個人的に少許(すこし)の出金を気まぐれに続けたばかりで...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...奴が気まぐれに呑んでくれたので...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...ただ流行の気まぐれや流行に乗ずる人々の気まぐれによるのみである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...気まぐれに彼女の色褪せた姿を捉えてきたのであろう...
豊島与志雄 「理想の女」
...気まぐれにクラムを捨てたフリーダでしょうか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...その人が気まぐれにどうでもすることの出来るおもちゃになってしまいましょう...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...ふとした気まぐれにそれを嘘だと思ってみるような心持ちであった...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...「あなたの叔母様はわたくしの気まぐれに喜んで応じてくださいました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...鋸(のこぎり)の音が気まぐれにそこを飛(と)んでいたのでわかりました...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...気まぐれに拵えた紫前掛...
宮本百合子 「毛の指環」
...それでも絵は気まぐれにしかやる気がしない由...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...気まぐれにしばらく稽古所へかよった...
山本周五郎 「花も刀も」
...――気まぐれに散歩に来たのぢやないの...
與謝野寛 「素描」
...飲みなれぬ酒に胸をただらし気まぐれに乗った郊外電車をとある駅に棄(す)てると...
蘭郁二郎 「自殺」
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