...甲田は何がなしに気の毒な人だと思つた...
石川啄木 「葉書」
...『気の毒な人ですねえ...
石川啄木 「葉書」
...気の毒なくらい万事が不整頓で...
泉鏡花 「海城発電」
...一番気の毒な目にあつて大悪党の帳本と誤解されたのは北条氏だよ...
内田魯庵 「犬物語」
...かの気の毒な若紳士は...
海野十三 「心臓盗難」
...――実際結構な話で、さう聞いて居ると、誰だつて羅馬字が使つてみたいが、唯気の毒なのは、さうした結構な世の中になると、博士のやうな皮華科のお医者さんの入用(いりよう)が無くなるといふ事だ...
薄田泣菫 「茶話」
...さように小さく甚だ貧弱で気の毒な国であった...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...しかし彼は気の毒な男で...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...(あなたの仰しゃいました通り)あなたのお気の毒なお父さまの身の上話なのです...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...お気の毒なことだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...かえって気の毒な心が起った...
夏目漱石 「門」
...いや宿のない犬ほど気の毒なものは実際ないよ」「犬は残酷ですね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...いまだに下級社員に甘んじて居るのは気の毒なことです...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...気の毒な宿のない旅の人が通りかかって...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...気の毒な位の可笑しさ!)「いかけや」と云ふ町内の悪たれ子供が大ぜいいかけやを取巻いて弄りものにする噺では...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...ましてそれを食べるかつ節なんかは持ち合せない気の毒な場合が多数だそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お気の毒な人だ」と院は言っておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...気の毒なお話ですね...
村山籌子 「ねずみさんの失敗」
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