...ほんとうにお気の毒なことになりましたね」ミチ子の捷毛(まつげ)は心配のあまり涙でぬれていました...
海野十三 「怪塔王」
...「気の毒なことじゃのう」博士の声は水のように淡々(たんたん)として落付いていた...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...気の毒ながら裏切り者の妹へ合力(ごうりき)をするのは困る」といって婉曲に保護を断ったという...
海野十三 「深夜の市長」
...気の毒なヘロインが...
太宰治 「音に就いて」
...叱(しか)られると俄然(がぜん)気の毒なくらい萎(しお)れてしまうのが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「事務がないとはお気の毒なことですな...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...実際鶏卵や牛乳や靴(くつ)の欠乏は聞くも気の毒な状態であるらしいが...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...その気の毒なウィリアムという男が来たのは...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...「気の毒な奴だ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...親父も気の毒な事をした...
夏目漱石 「虞美人草」
...こういう苦(にが)い真理を承(うけたま)わらなければならない我々日本人も随分気の毒なものだが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...このやむをえない事が度重(たびかさ)なって御気の毒なので...
夏目漱石 「無題」
...彼女はあの気の毒な好人物の代わりに徒刑場に行って当然なんだ……」ちょうどこの時...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ベルナアルさんのことばかり心配していた気の毒な婦人だった...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...この際利目が薄いから御気の毒ながら」と言うて戻して来た...
穂積陳重 「法窓夜話」
...二人の気の毒な闘剣者(グラジエーター)よ...
牧野信一 「歌へる日まで」
...あちらへ行ってしまったのは夫人のために気の毒なことである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「……気の毒なことをした」武蔵は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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