...だれあって気のつくものはありませんでした...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...気のつくことがあるのです……つまりあの男はしつかりした人物で...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...之は外国の論客の文章に較べて見ればすぐ気のつく筈のことで...
戸坂潤 「思想としての文学」
...風車だと気のつくものはあるまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...元気のつくようにしてあげなければならないわね...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...他人がひもじいかどうかなんて気のつくお子は...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...「あなたなどが、ごらんになったら、堅っ苦しい、陰気くさい人間に見えるのでしょう……むかしは元気がよすぎるくらいだったんですが、母が亡くなってから、すっかりひっこんでしまって、古い陶磁なんかばかりヒネクリまわしているもんだから、モノの言い方を忘れてしまって、たまさか、たれかに会うと、アガって、へんなことばかり言うんです……」「あなたのパパは、よく気のつく、おやさしい方よ……アガってもいなかったし、へんなことなんかも、おっしゃらなかったわ...
久生十蘭 「あなたも私も」
...気のつくものはない...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...そんな仕掛けがあることに気のつくものはなかった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...誰も気のつくことではございませんから!」そこへ戻つて来たダニーロが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...彼の顔を見て先づ最初に気のつくのはその巨きな鼻であつた...
北條民雄 「青年」
...つまり一番普遍的に気のつく人間が病人になっていられないような可笑しい按ばいです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...後にはきりりとして内外によく気のつく...
柳田国男 「木綿以前の事」
...そういうこまかいところに気のつく筈はない...
山本周五郎 「日本婦道記」
...矢代は千鶴子がよく気のつく上の兄の由吉を連れて来ずに...
横光利一 「旅愁」
...不死身の鉄軍も壊滅し去ることじつは一場の狂言――梁山泊(りょうざんぱく)の仲間が書いた偽計(はかりごと)とは――金鎗手(きんそうしゅ)の徐寧(じょねい)がここで気のつくはずもない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その人と同じ人間が先ごろから数日のうち道場の聴法の筵(むしろ)に俗衆のうちにまじっていたとは気のつく者はなかった...
吉川英治 「親鸞」
...よく気のつく若い者で...
吉川英治 「宮本武蔵」
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