...昨夜のあり樣を――加集にも同じ調子で語つたと思はれるやうに――語り...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...思い出せないけれども、同じ条件で、同じ調子で、同じような人物を相手に、言い争った...
梅崎春生 「記憶」
...清三は不思議なことをしていると思ったばかりで、同じ調子で、ステッキを振りながら歩いて行った...
田山花袋 「田舎教師」
...中には一村を挙げて同じ調子の国訛の言葉をつかっているようなところもあった...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...略々同じ調子で、独り科学に限らず文学乃至芸術も亦、認識なのだ...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...その時々によって同じ調子ではないけれど...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...まだこれから先も同じ調子で昂進してゆくべき性質をもっていました...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...「藤尾も休んでくれるだろうね」と同じ調子でつけ加える...
夏目漱石 「虞美人草」
...三四郎も同じ調子で...
夏目漱石 「三四郎」
...代助は同じ調子で猶(なほ)云つた...
夏目漱石 「それから」
...つまり何もかもが何処(どこ)にでもあるのと同じ調子で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...同じ調子でチューブが話しつづけた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...同じ調子で言葉をつづけたが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...男爵が同じ調子で続けた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...他人と会話をするのと同じ調子の明瞭さで...
牧野信一 「南風譜」
...併し調子は皆萬葉通じて同じ調子なれば如何に趣向に相違あるも其萬葉の歌たる事は一見まがふべくもあらず...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...間髪の間違いもない同じ調子の運動の持続に矢代は...
横光利一 「旅愁」
...』と前と同じ調子で話しだした...
與謝野晶子 「帰つてから」
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