...気のおけない人間生活の彫刻が現はれたわけである...
會津八一 「支那の明器」
...そして両友の家人みんな気のおけない...
種田山頭火 「行乞記」
...一人は気のおけないなかまの者で...
田山花袋 「田舎教師」
...二階にはごく気のおけない人を一人二人置いてあった...
徳田秋声 「足迹」
...気のおけないやうなお客なら出てもいゝと思つて...
徳田秋聲 「或売笑婦の話」
...気のおけない怡(たの)しいサルンとなることも考えられないことではなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...ちょっと気のおけないところがあるのよ...
徳田秋声 「仮装人物」
...不断は気のおけない場所であった...
徳田秋声 「仮装人物」
...お増はちょいちょい気のおけないそこの茶の間へ茶菓子などを持ち込んで遊びに来た...
徳田秋声 「爛」
...二度気のおけない病院を見舞った...
徳田秋声 「爛」
...気のおけない身の上ばなしの出来るお雪が...
徳田秋声 「爛」
...ある者は気のおけない男だとも評した...
夏目漱石 「行人」
...気のおけない笑いをとばす...
野村胡堂 「胡堂百話」
...もう御聞きで――」「そりゃア渡世だもの」平次は気のおけない微笑を浮べて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まことに気のおけない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼は或先輩の送別会のあった会場を一人の気のおけない同僚と一しょに出ながら...
堀辰雄 「菜穂子」
...「気のおけない宿で治療して一ヵ月でかえって」とパタパタ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...藪田助八はその頃からの気のおけない腹心なのだ...
吉川英治 「大岡越前」
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