...気のおけない人間生活の彫刻が現はれたわけである...
會津八一 「支那の明器」
...そして両友の家人みんな気のおけない...
種田山頭火 「行乞記」
...気のおけない話をしたり...
田山花袋 「田舎教師」
...二階にはごく気のおけない人を一人二人置いてあった...
徳田秋声 「足迹」
...ここを気のおけない遊び場所にしている人も相当多いことを考えていたので...
徳田秋声 「仮装人物」
...気のおけない怡(たの)しいサルンとなることも考えられないことではなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...ちょっと気のおけないところがあるのよ...
徳田秋声 「仮装人物」
...不断は気のおけない場所であった...
徳田秋声 「仮装人物」
...お増はちょいちょい気のおけないそこの茶の間へ茶菓子などを持ち込んで遊びに来た...
徳田秋声 「爛」
...気のおけない身の上ばなしの出来るお雪が...
徳田秋声 「爛」
...何か気のおけない友達気分だつたので...
徳田秋声 「のらもの」
...感受性の強いそして気のおけない若い仲間同志の話であって...
中谷宇吉郎 「長岡と寺田」
...気のおけない、至って行き届いた人らしいと云って賞(ほ)めていた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...気のおけない友人の家を訪ねるのにも...
野村胡堂 「胡堂百話」
...気のおけない家ぢやないか」嘉吉は何故か晴々とした気持ちでなか子を慰さめることが出来...
林芙美子 「朝夕」
...彼にとって妻は最後まで一番気のおけない話相手だったので...
原民喜 「遥かな旅」
...彼は或先輩の送別会のあった会場を一人の気のおけない同僚と一しょに出ながら...
堀辰雄 「菜穂子」
...藪田助八はその頃からの気のおけない腹心なのだ...
吉川英治 「大岡越前」
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