...このチベットのラッサだけは甚だ僕の気に入っている...
芥川龍之介 「第四の夫から」
...彼等は気に入っていた...
梅崎春生 「狂い凧」
...それが彼の気に入っていた...
梅崎春生 「幻化」
...気に入っている女に出来た自分の子です...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...グロテスクの味をたっぷりと出したのが気に入って...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...よっぽど気に入っていたものとみえて...
太宰治 「おしゃれ童子」
...わたしはむかしから姉さんしだいでござりますから姉さんに気に入っているあんさんなら私かて好きでござります...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...夫はすっかりあの男が気に入ってしまい...
谷崎潤一郎 「鍵」
...するとこのお嬢さんがすっかり気に入ってしまった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...」とお銀はその薬局まで気に入っていた...
徳田秋声 「黴」
...文化人気分の多い栗栖とは違って、言葉数も少なく、お世辞もなかったが、どこかのんびりした地方の素封(ものもち)の坊っちゃんらしい気分が、気に入っていた...
徳田秋声 「縮図」
...気に入って頃は元暦元年のどんどん源平...
直木三十五 「死までを語る」
...あの鏈(くさり)に着いている柘榴石(ガーネット)が気に入ってね」「考えると古い時計だね」「そうだろう...
夏目漱石 「虞美人草」
...北斎(ほくさい)の描いたという楊貴妃(ようきひ)の幅(ふく)が気に入って...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...気に入ってくれればいいがって……パパはあなたのために...
久生十蘭 「あなたも私も」
...お気に入っても入らなくても...
吉川英治 「私本太平記」
...清洲の若殿輩にはそれが気に入って...
吉川英治 「新書太閤記」
...気に入っていなかったのはいうまでもない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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