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竹内浩三 「演習一」
...碁は上手(じょうず)ではなかったのでござりますが秋くさの時代蒔絵のある盤が気に入っておりましてそれをやくにたてたいばかりに五もくならべなぞをしている...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...この読書好きな点もすこぶるもってスタールツェフの気に入って...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...文化人気分の多い栗栖とは違って、言葉数も少なく、お世辞もなかったが、どこかのんびりした地方の素封(ものもち)の坊っちゃんらしい気分が、気に入っていた...
徳田秋声 「縮図」
...舅姑(しゅうと)の気に入っても良人(おっと)にきらわれてあんな事になっては本当につらいでしょうねエ」浪子は吐息しつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...こんな淫蕩のどういうところがわたしの気に入って...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...この家が気に入っていて...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...あの鏈(くさり)に着いている柘榴石(ガーネット)が気に入ってね」「考えると古い時計だね」「そうだろう...
夏目漱石 「虞美人草」
...兄さんには自分の身躯(からだ)や自分の心からしてがすでに気に入っていないのですから...
夏目漱石 「行人」
...お気に入って? お嬢様...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...馬鹿に私が気に入って...
林芙美子 「新版 放浪記」
...『ロッキーに春がくれば』という歌が気に入って...
久生十蘭 「キャラコさん」
...一目で気に入って...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...メアリが気に入っても不思議じゃない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...追々諸神の気に入ってついに誰でも指さして殺す力を得た...
南方熊楠 「十二支考」
...わかもとが大変お気に入って居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お気に入ってうれしいわ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あの人の何処が気に入ってるんだ...
森本薫 「華々しき一族」
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