...気にかける容子(ようす)がない...
芥川龍之介 「虱」
...決してあんな話を気にかけるんぢやないよ...
犬養健 「朧夜」
...別にそうした風体を気にかけるでもなく...
犬田卯 「沼畔小話集」
...自分では気にかける必要などないと思って居りながら...
上田広 「指導物語」
...岩野氏は少しも気にかけるには及ばない...
薄田泣菫 「茶話」
...五百度に一度でも気にかけることがあろうとは...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...生前は便りもなかった伯父のラルフが死後わたくしどもの世話を気にかけるというのも変に思われましたが...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...既定の支配的(やがて又支配階級的)趣味を気にかけることに他ならないからだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ダルトワ通の方を気にかけることでしょう...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...誰も気にかける人はいないようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...「そんなに死んで行く時にまで人の気にかけるようなことはいつ自分が言ったりしたりしたのだろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それらを気にかけることはいらないのでございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「拍子の当りなぞを気にかけるような謡は謡ではないぞ...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...そんな事は少しも気にかける間(ま)がありませんでした...
夢野久作 「白髪小僧」
...故郷の事を気にかける余りに...
夢野久作 「戦場」
...日英同盟も気にかける必要はない...
夢野久作 「暗黒公使」
...気にかける様子がありません...
吉川英治 「江戸三国志」
...陸遜はすこしも気にかけるふうもなく...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索