...元よりそんな事は気にかける余裕もなく...
芥川龍之介 「妖婆」
...別にそうした風体を気にかけるでもなく...
犬田卯 「沼畔小話集」
...自分では気にかける必要などないと思って居りながら...
上田広 「指導物語」
...岩野氏は少しも気にかけるには及ばない...
薄田泣菫 「茶話」
...麦飯をたらふく食べるからだらう、やたらに屁が出る、屁を放つてをかしくもない独り者だが、何だかのんびりする、屁は孤独な道化者か!髯が伸びて少々邪魔になりだした、気にかけるな、気にかゝるやうなら剃り落してしまへ...
種田山頭火 「其中日記」
...そんな苦情を二度と考え直すほどそれを気にかける者はほとんどいなかった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...既定の支配的(やがて又支配階級的)趣味を気にかけることに他ならないからだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...お節介にも気にかけるかが少しは判ろうと思う...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...そんなに物事を気にかける男ではなかったけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...お気にかけられては私が困りますが……」「何の気にかけるものか...
中里介山 「大菩薩峠」
...小さな事をいつも気にかける型...
中谷宇吉郎 「鉛筆のしん」
...何でまたそんな事を気にかけるんだ...
夏目漱石 「明暗」
...さて安南王はといえば加十の失敬な饒舌をさして気にかけるふうもなく...
久生十蘭 「魔都」
...そんなことを気にかける者は誰もなかった...
山本周五郎 「青べか物語」
...日英同盟も気にかける必要はない...
夢野久作 「暗黒公使」
...患者にお尻の事を気にかけるなと云っても...
夢野久作 「霊感!」
...陸遜はすこしも気にかけるふうもなく...
吉川英治 「三国志」
...お粂さん……そう心配して気にかける事はない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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