...気づかれのした若い寡婦(かふ)ははじめて深い眠りに落ちた...
有島武郎 「星座」
...この気球は少しも気づかれませんでした...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...例の樵夫(きこり)と農夫とが誰にも気づかれずに働いていた間...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...木山に気づかれないやうに神棚に上げて置いたものだつたが...
徳田秋声 「のらもの」
...策略をもってクリストフに気づかれないようにして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...襲撃隊はねらわれることもなくまたおそらく気づかれることもなく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...気づかれずにぬけだすなどは...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...ほとんど気づかれないほど微小な諸事情を多数伴わないときは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...いままでのように誰にも気づかれずに婢としてはかなく埋もれていた方がどんなに益(ま)しか知れなかった...
堀辰雄 「曠野」
...誰にも気づかれません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...「どうだね?」気づかれのした彼女は...
宮本百合子 「或る日」
...よしそれが人には気づかれないにしても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ドウランの持(も)ち主(ぬし)に気づかれてしまいます...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...既に多くの人に気づかれていることは...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...気づかれなかった...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...一方に両親からもその危険性に気づかれて悩んでいる...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...気づかれたのだ、南無三(なむさん)である...
吉川英治 「新・水滸伝」
...やがて、およそ半日も経って、やっと帰って来た家臣の口から、彼が、難なく町方のかこいを衝(つ)いて、一気に、板橋口から街道を北へ、立って行ったと聞いて、「――そうか」と、初めて、ほっと、脇息(きょうそく)に、気づかれを、落して、「人は使いよう……...
吉川英治 「無宿人国記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??