...夫人はまだ葉子の心持ちには少しも気づかぬふうで...
有島武郎 「或る女」
...いつまでたったって仕事は強くならない」母は気づかって省作を励ますのである...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...来た時には夕闇の為に気づかなんだが...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...あいてに気づかれてはたいへんですから...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...気づかれてからも...
外村繁 「澪標」
...気づかいな情愛を浮かべながら見合わした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ふたりはマリユスに気づかず...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...気づかなかったのか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ゴリオは自分が何を食べているのかにも気づかないで機械的に食事をした...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...たぶんちょっと言い過ぎたことに気づかれたのだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...ですからこゝまで燃えて来る気づかひは決してございません」かう云つて逃仕度をするがことはないことを切りに力説した...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...法律によって裁判することの自己矛盾に気づかれるでしょうか...
宮本百合子 「浦和充子の事件に関して」
...御所でもその他の所々でも非常に気づかわれ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なお西国の山村に柚木(ゆのき)・油谷(ゆや)・柚園等の地名が無数に有ることを気づかなかった誤りである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...お気づかいあるなとも申せ……」「は...
吉川英治 「私本太平記」
...気づかれでな」「てまえは留守役だけのものでしたが...
吉川英治 「私本太平記」
...ここの志向を気づかない...
吉川英治 「新書太閤記」
...それに気づかずに予期すべからざるものを予期したのは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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