...従つて向うの気づかずにゐる時には「損をした」と思ふこともないではない...
芥川龍之介 「僕は」
...園の方にある鋭い注意を投げているのを気づかずにはいられなかった...
有島武郎 「星座」
...相当以上に気づかれのした山だった...
石川欣一 「山を思う」
...僕の小手先の早業に気づかなかったのだよ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...東京の文学者たちにさえ気づかなかった小品を...
太宰治 「『井伏鱒二選集』後記」
...その点では私の健康を気づかい...
谷崎潤一郎 「鍵」
...御旅行とは気づかなかつたもんですから...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...熟睡中の人や一つの思索に熱心に専念する人は時間に気づかない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...アカーキイ・アカーキエウィッチはその主婦にさえ気づかれないで台所を通り抜けて...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...トナカイは気づかずに...
ライマン・フランク・ボーム Lyman Frank Baum 大久保ゆう訳 「サンタクロースがさらわれちゃった!」
...僕は彼等に気づかれぬ間に外へ逃げ出した...
牧野信一 「喧嘩咄」
...荒れる気づかひはなからう...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...だがこの事を大概の人は気づかないと見える...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...御心つよくお待ち遊ばすように」馬騰は泣いた眼を人に怪しまれまいと気づかいながら宮門を退出した...
吉川英治 「三国志」
...孟達に一泡ふかせてくれん――としているものとは夢にも気づかずにいたのである...
吉川英治 「三国志」
...かくとは少しも気づかぬもののようであったから...
吉川英治 「三国志」
...まだ気づかずにいるのかしら? それとも...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ゆめ気づかなんだが……幸いに...
吉川英治 「新書太閤記」
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