...相当以上に気づかれのした山だった...
石川欣一 「山を思う」
...どうせ将来好い目に逢ふ気づかひが無いのだもの...
石川啄木 「雲は天才である」
...今ややうやく人々に気づかれはじめたからであらう...
高田保 「貸家を探す話」
...――そうとは気づかず...
高見順 「如何なる星の下に」
...それはあなたにはなんにも気づかぬことだ...
太宰治 「川端康成へ」
...それに気づかないのか...
太宰治 「如是我聞」
...「可笑(おか)しいなア」とぼやきつつ、ふたたび玄関に入って、気づかう母に、「なんでもない...
田中英光 「オリンポスの果実」
...気づかはれるのも一応はもつともである...
戸川秋骨 「翻訳製造株式会社」
...彼らはルイザの気づかぬまに素早く頭で会釈をかわした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それに少しも気づかなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...滑稽(こっけい)な動機に動けることに気づかずにいるのであろう...
新渡戸稲造 「自警録」
...しかも親たちはほとんどそれに気づかずに...
羽仁もと子 「おさなご」
...いっしょに住むほうの妻の大病の気づかわしさから訪(たず)ねて行くこともあまりしなかったのであるから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...すぐに移っても来ないのを母の夫人は気づかわしがって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かつて見せたこともない女のその異常に気づかれないはずはなかった...
山川方夫 「菊」
...鋭敏な彼等に気づかれていない...
吉川英治 「江戸三国志」
...すでに散所民の狂暴を刺戟する権力の代行者に見えているものとは決して気づかない...
吉川英治 「私本太平記」
...まったくこの手には気づかずにいた...
吉川英治 「私本太平記」
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