...あんなに気だてが優しくなり...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...気だてと云い、顔と云い、手前の欲目では、まずどこへ出しても、恥しくないと思いましたがな...
芥川龍之介 「運」
...あんさんは御存じないかも知れませぬがあの姉さんは気だても器量もとりわけ人にかわいがられる生れつきで一家じゅうが大名の児を預かってでもいるようにみんな気をそろえてあの人ばかりをかばうようにしておりましたのにその姉さんがあんさんというものがありながらままならぬ掟(おきて)にしばられていると分ってみれば私がそれを横取りしては罰(ばち)があたるでござりましょう...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...孝行な倅(せがれ)にうってつけの気だてのよい嫁だ...
徳永直 「麦の芽」
...彼女は大へん気だてのいゝ娘で...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...「気だてさへよければ伜の嫁にしたいのだが」老婆はむきつけてそんなことを娘に打明けるのだつた...
原民喜 「小さな村」
...いい気だてを持っている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...そのうえ大変気だてもいいようだ...
久生十蘭 「魔都」
...気だても素直(すなお)だから...
宮島資夫 「清造と沼」
...気だてのやさしい...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「十二人兄弟」
...気だてもよし縹緻(きりょう)もいいりっぱな姐(ねえ)さんだったのが...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...気だてもよしとの仰せなれば...
山本周五郎 「日本婦道記」
...気だてはやさしいし...
山本周五郎 「風流太平記」
...しかし、年もちがう、気だてもちがう...
吉川英治 「三国志」
...それがかえって悪かったので、あらぬ噂を立てられたのでございますが、気だてこそ、そんな可愛い所のある人でも、顔はおどけているし、背は四尺ぐらいしかない片輪者、なんでわたくしが不義などいたしましょう」「およそわかった...
吉川英治 「親鸞」
...気だてもよい良人だった...
吉川英治 「親鸞」
...馬も野馬は気だてがよい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...気だてがまるでちがうが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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