...気だてと云い、顔と云い、手前の欲目では、まずどこへ出しても、恥しくないと思いましたがな...
芥川龍之介 「運」
...気だてがよくて同情心に富んでいたから母は喜んだ...
田中貢太郎 「水莽草」
...性質やとか気だてやとか...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...孝行な倅(せがれ)にうってつけの気だてのよい嫁だ...
徳永直 「麦の芽」
...坊ちゃんは――気だてのいいおかたで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...たいへん気だてのいい人なんです...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「気だてさへよければ伜の嫁にしたいのだが」老婆はむきつけてそんなことを娘に打明けるのだつた...
原民喜 「小さな村」
...いい気だてを持っている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...すなおな気だてが...
水谷まさる 「シンデレラ」
...気だてもよしとの仰せなれば...
山本周五郎 「日本婦道記」
...気だてはやさしいし...
山本周五郎 「風流太平記」
...気だてのやさしい頭の良い子供で...
山本周五郎 「麦藁帽子」
...温和(おとな)しい気だてのやさしいこでございました...
山本周五郎 「夕靄の中」
...眉目(みめ)ばかりか気だてもいい...
吉川英治 「私本太平記」
...女房の金蓮もほんに気だてのいい女でね」「そりゃお仕合わせだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...気だてはいい女なんだが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...気だてのおもしろい五十ばかりの沙門(しゃもん)が出て来るのだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...弟弟子(でし)の和介は気だてのやさしい男だった...
吉川英治 「親鸞」
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