...あんなに気だてが優しくなり...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...気だてがよくて同情心に富んでいたから母は喜んだ...
田中貢太郎 「水莽草」
...その美貌(びぼう)と気だてのよさに...
田中貢太郎 「風呂供養の話」
...あんさんは御存じないかも知れませぬがあの姉さんは気だても器量もとりわけ人にかわいがられる生れつきで一家じゅうが大名の児を預かってでもいるようにみんな気をそろえてあの人ばかりをかばうようにしておりましたのにその姉さんがあんさんというものがありながらままならぬ掟(おきて)にしばられていると分ってみれば私がそれを横取りしては罰(ばち)があたるでござりましょう...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...気だてのやさしい...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...あの人は優しく気だてもよくて...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...たいへん気だてのいい人なんです...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...近くにいる人も気だての優しい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どうしてですか」「気だても悪くはないし...
山本周五郎 「竹柏記」
...気だてのやさしい頭の良い子供で...
山本周五郎 「麦藁帽子」
...〔無題〕昨日も今日も啼き渋る若い気だてのうぐひす...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...ありふれた世間の女とは」「どうちがう」「気だても……」いいかける弟へ...
吉川英治 「大岡越前」
...美貌ではあるがただもう気だてのよい――帝にいわせれば...
吉川英治 「私本太平記」
...気だてのおもしろい五十ばかりの沙門(しゃもん)が出て来るのだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...常磐以前の女性にはない気だてだった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...馬も野馬は気だてがよい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...どうする」「え?」「日名倉(ひなぐら)の山牢にとらわれているおぬしの姉――お吟(ぎん)どのはどうする気かな?」「…………」「あの気だてのよい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...他(ほか)に行く所もないのではございますまいか」「そう思い遣りを懸けたひには限りがない」「心だての好いものと――祖父様(おじいさま)も仰せられていたそうで」「気だてが悪いとは申さぬが――何せい若い男ばかりが多いこの邸に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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