...気さくに巫山戯(ふざけ)た江戸児(えどッこ)でね...
泉鏡花 「歌行燈」
...そうします」と気さくに承知して...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...少年は気さくにすぐ頭へ手をやって幾つかの宝石を鏤(ちりば)めたピンを抜いて...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...「オーライ! 連れてって下さい!」と気さくに立ち上った...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...珍しく気さくに云うので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...だがこれまで気さくに話してくれることはなかったのだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...気さくに能く三味線を弾いた...
徳田秋聲 「草いきれ」
...気さくにステツプを教へてくれた...
徳田秋聲 「和解」
...ガラッ八の野郎が来たら石原の兄哥(あにき)の家へ来るようにって言っておくれ」平次は気さくに立ち上がりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こう参れ」桜庭兵介は気さくに立ち上がり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎に声を掛けさせると、気さくに、「ほい、何か用事かい」そう言って裏木戸から顔を出したのは、五十七八の馬面(うまづら)の老人、大して賢そうではありませんが、その代りこの上もなく人は好さそうです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...気さくに何もかも話してくれた...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...と気さくに相手の肩をぽんと打つ...
北條民雄 「道化芝居」
...気さくに進み出た格好は...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...気さくに優しく、持前の少しこもったような声で話し、いささかものうげな、時々は光を失いかけるようなまなざしと――なおその眼頭(めがしら)は、細い鼻根の両側で、深い陰に蔽われている――それから唇の輪郭が、きわめて鋭くくっきりしているせいか、蒼白いくせに輝いて見える美しい大きな口とで、ほほえむのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...(b)緊張をといて気さくに人々に接するということは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...やがて気さくに女中たちへ話しかけながら茶の間へ入ってきた...
矢田津世子 「父」
...何でも気さくに答えた...
吉川英治 「黒田如水」
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