...彼を招いた人たちは気さくな連中やおしゃべりな連中がとっくに家へ帰ってしまってからも...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...例に依って気さくな挨拶である...
谷崎潤一郎 「細雪」
...酒に運のよかった連中や気さくな連中の間ではとりわけ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...気さくに能く三味線を弾いた...
徳田秋聲 「草いきれ」
...気さくにステツプを教へてくれた...
徳田秋聲 「和解」
...態度が思いの外気さくで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もとよりその円頂黒衣の人は洒脱(しゃだつ)な気さくな人であったが...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...気さくに何もかも話してくれた...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...伯爵夫人が気さくな笑顔で仲間にはいると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...気さくに進み出た格好は...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...気さくに優しく、持前の少しこもったような声で話し、いささかものうげな、時々は光を失いかけるようなまなざしと――なおその眼頭(めがしら)は、細い鼻根の両側で、深い陰に蔽われている――それから唇の輪郭が、きわめて鋭くくっきりしているせいか、蒼白いくせに輝いて見える美しい大きな口とで、ほほえむのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...ほんとは気さくで...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...少し小肉のある気さくそうな婆さんは...
三宅花圃 「藪の鶯」
...気さくな檀那(だんな)だといって褒めた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...「あの後家さんはいつも呑気そうに気さくな事ばかり云っては人を笑わしているけれど...
夢野久作 「鼻の表現」
...信長は気さくが好きだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...気さくな尼は、留守を小鳥の音にまかせて近所へでも出かけたのであろうか...
吉川英治 「新書太閤記」
...そういうことにかけて、半町人肌の叔父は、気さくで、親切で、苦労人だった...
吉川英治 「松のや露八」
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