...おい葉子」いかにも気さくらしく塩がれた声でこう叫んだ倉地に対して...
有島武郎 「或る女」
...またこんな明るい気さくな一面があつたのでございます...
太宰治 「右大臣実朝」
...酒に運のよかった連中や気さくな連中の間ではとりわけ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...』と気さくな弁護士は私に向ってこういった...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...気さくで太っ腹な...
久生十蘭 「キャラコさん」
...「お使い物(もん)ですか? お届けしときましょうか?」気さくな「魚勝」が...
火野葦平 「花と龍」
...自分の気さくなところを見せるのが礼儀だとでも思ったのか...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...と気さくに相手の肩をぽんと打つ...
北條民雄 「道化芝居」
...気さくな方でした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...大使館の事務員は気さくに大使のことを話した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...気さくに進み出た格好は...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
......
槇村浩 「長詩」
...気さくに優しく、持前の少しこもったような声で話し、いささかものうげな、時々は光を失いかけるようなまなざしと――なおその眼頭(めがしら)は、細い鼻根の両側で、深い陰に蔽われている――それから唇の輪郭が、きわめて鋭くくっきりしているせいか、蒼白いくせに輝いて見える美しい大きな口とで、ほほえむのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...ほんとは気さくで...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...受けてくださらないかを」女王の乳母の娘で侍従という気さくな若い女房が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...また気さくな呉夫人が櫓を取られた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...信長は気さくが好きだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...気さくな尼は、留守を小鳥の音にまかせて近所へでも出かけたのであろうか...
吉川英治 「新書太閤記」
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